機動戦士ガンダム
2281話
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に向かうという時点で、ある程度ホワイトベースを始めとしたMSの性能を調べられるというのは理解しているのだろう。
「それで……そっちの坊やがあのガンダムとかいうMSのパイロットって事でいいんだね?」
「は、はい」
シーマの迫力に押されつつも、アムロが答える。
……メリルに憧れるくらいだから、色気たっぷりのシーマにも憧れるかと思ったんだが、どうやらアムロにシーマの相手は無理だったらしい。
シーマの色気はアムロには過ぎたものという事なのだろう。
そんな風に考えていると、そんなアムロの態度が面白かったのか、シーマは満面の笑みを浮かべ、扇で口元を隠す。
「ふふっ、随分と純情な坊やだね」
「……」
シーマの言葉に何かを言い返そうとするアムロだったが、シーマの色気の前には何も言う事が出来ずに固まってしまう。
どうやら、アムロにとってシーマは天敵のような存在らしい。
「ねぇ、坊や。ガンダムって言ってたわよね。あのMSは操縦していて、どんな感じがするんだい? もし良かったら、あたしに教えてくれないかね?」
「え? どんなって言われても……僕だってMSに乗ったのはガンダムが初めてですし……その違いを言ってみろと言われても、ちょっと困ります」
「そうですね。それにガンダムは連邦軍の軍事機密です。それを考えると、迂闊に情報を漏らす訳にはいきません。それが、例え私達に食料や水といったものを分けてくれた貴方達でもです」
アムロを庇うようにブライトが言うのだが、ぶっちゃけ俺がガンキャノンに乗っている以上、それは意味がないような気がしないでもない。
とはいえ、ここで俺がそれを言えば色々と不味い事になりそうなので、特に口にしたりはしないが。
シーマの方も、そんなブライトの言葉に反発するのではなく、おや? といった様子に少しだけ感心した様子を見せる。
本気でMSについて聞き出せるとは思っておらず、それこそ聞き出せればいいなといった程度でしかなかったのだろう。
だが、それでもこうしてブライトに真っ向から反発されるのは予想外だった……といったところか。
「そうだね。ここでそういう事を聞くのは、少しルール違反だったかもしれないね。けど……ふふっ、そっちの坊やは、将来的に良い男になりそうじゃないか」
今のやり取りだけで、シーマはブライトを気に入ったのか、扇子で口元を隠しつつも、笑みを浮かべているというのが声音で分かる。
「……ありがとうございます」
ブライトの方も、いきなりのシーマの言葉に少し戸惑った様子を見せていたが、それでも好意を寄せられた相手だけに、感謝の言葉を口にしていた。
もっとも、今まで多少なりとも接してきたブライトの性格から考えると、シーマのような女の色気たっぷりの相手は、生
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