第76話
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どんな規模なのかしら…………?」
「ハッ、まあ確かにアタマおかしいレベルだな。」
「これだけの規模だと維持費も莫大ではないかと。」
「…………まあ、特にこの城館は臨時用とはいえエレボニア最大の貴族の居城だしね。」
玄関ホールに出て周囲を見回したユウナの感想にアッシュとアルティナ、クルトはそれぞれ答えた
「確かに凄いけど、お義父さん達の実家のお城よりは小さいような気が…………?」
「お、”お義父さんの実家のお城”って………」
「さすがにエレボニアを超える大国であるメンフィル帝国の”帝城”は比較対象として間違っているかと。」
「そういえば確か君はリウイ前皇帝陛下の養女として引き取られたから、メンフィル帝国の皇女殿下の一人でもあるのか…………」
「まあ、マーシルンとは別の意味で”姫”ってタマには見えないがな。」
「ア、アッシュさん…………間違ってもレン教官の前でそんな事を言わないでくださいね?」
首を傾げて呟いたゲルドの言葉にユウナは表情を引き攣らせ、アルティナはジト目で指摘し、パトリックは苦笑しながらゲルドを見つめ、意味ありげな笑みを浮かべて答えたアッシュにセレーネは冷や汗をかいて指摘した後リィン達と共に玄関へと進み始めた。
「ふふっ、ユーシス様の新しいご実家も壮麗とは聞き及んでおりますが。」
「いや、さすがにここまでの規模ではないな。」
「うーん、けっこう似たり寄ったりだと思うけど。そういえばリィン達も将来ユーシスの実家だったバリアハートの城館が実家になるんだったよね〜。」
「ハハ、以前は城暮らしだったセレーネはともかくユミルの実家でずっと過ごしてきた俺にとっては慣れない規模なんだけどな…………」
「――――なんだ、そなたらは?」
リィン達が会話しながら玄関へと進んでいると玄関から護衛の兵達を控えさせた初老の男がリィン達に声をかけてリィン達と対峙した。
「…………これは閣下。お戻りになられましたか。」
「パトリック君。君の知り合いかね?会議の前日にぞろぞろと…………おや、君は?」
「アルバレアが次子、ユーシス・アルバレアです。以前、帝都で何度かお目にかかっておりますが。」
初老の男に視線を向けられたユーシスはリィン達の前に出て自己紹介をした。
「おお、久しぶりだな!いや〜、すっかり見違えたものだ。お父上とルーファス殿は残念だったが、君がエレボニア側のクロイツェンに残っている貴族達を御せればアルバレア家の未来も安泰だろう。まあ、エレボニアのカイエン家ほどではないだろうが!ワッハッハッハッ…………!」
(な、なにこのヒト…………)
(そうか、この方が噂の…………)
豪快に笑っている初老の男の様子を
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