第75話
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ね。」
「うん、あたしたちが上手く反応できてれば…………」
「…………私も咄嗟の反応に遅れたわ。」
「ああ…………力不足だな。」
「……………………」
「いや、あの場合は自分の身を守れただけで上出来だ。それ以上の対応は次の課題として繋げればいい。」
「ええ…………皆さんは入学時と比べると着実に成長している証拠ですわ。」
生徒達がそれぞれ力不足を感じている中リィンとセレーネは生徒達に褒め言葉をかけた。
「はい………!」
「精進します。」
「………同じ失敗は繰り返しません。」
「ケッ…………」
「フッ、もっともらしい事を。」
「あはは、ちゃんと教官してるみたいだねー。」
二人の褒め言葉にユウナ達が返事をした後リィン達に近づいたユーシスとミリアムがそれぞれ声をかけた。
「久しぶりだな、ユーシス。ミリアムも2ヵ月ぶりか。でも、今日の夜に到着するんじゃなかったのか?」
「なに、飛行艇の準備が予定よりも早く完了してな。つい先程フォートガード空港に到着したところだ。」
「で、パトリックに聞いて当たりをつけて追いかけたってわけ!ニシシ、完全に偶然だけどナイスタイミングだったみたいだね!」
「そんな短期間でわたしたちの行方を…………」
「フフ、お二人とも相変わらずですわね。」
ミリアムの話を聞いたアルティナは目を丸くし、セレーネは苦笑していた。
「ハハ、白馬で登場なんて流石にあざとすぎるんじゃないか?」
「フッ、別に狙わずとも俺なら自然に絵になるというわけだ。」
リィンの指摘に対してユーシスはリィンとセレーネと軽くハイタッチをした後静かな笑みを浮かべて答えた。
「あーっ、ボクもボクも!」
そしてミリアムも続くようにリィン達と順番にハイタッチをした。
(や、やっぱりあの人も旧Z組の…………)
(ああ、それも”四大名門”の亡き前アルバレア公の跡を継いだ”アルバレア侯爵家”の当主だ。)
(………クク、でちっこい方がチビ兎の身内ってわけか。)
(そういえばあの子はアルと色違いの傀儡を操っていたわね…………)
(別に身内というわけでは…………)
アッシュとゲルドの小声の指摘に対してアルティナが複雑そうな表情で否定すると、自分達を見つめて囁きあっている生徒達の様子に気づいたリィン達が振り向いた。
「――――失礼、名乗りが遅れたな。」
「改めて―――ボクはミリアム!ミリアム・オライオンだよ!」
「アルバレア侯爵家当主、ユーシス・アルバレアという。見知り置き願おうか―――新Z組の後輩たち。」
その後リィン達は情報交換をする為にユーシスとミリアムと共にフ
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