第75話
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を見せた。
「…………っ…………」
「…………総員、離脱準備。俺とセレーネが血路を切り拓く。」
「ですが…………!」
「ハッ、誰がアンタに借りなんざ作るかっての!」
「――――大丈夫。教官達が私達の為にそこまでしてくれる必要はないわ。」
「ゲ、ゲルドさん…………?もしかして何か”視えた”のですか…………?」
リィンの指示にクルトとアッシュが反論する中静かな表情で答えたゲルドの答えが気になったセレーネが戸惑いの表情で訊ねたその時
「――――そこまでだ!」
リィンとセレーネにとって聞き覚えのある青年の声が聞こえてきた!
「ハイヤアアアッ…………!」
「ぐう…………っ!?」
「は、速い…………!」
「ユーシス…………!」
すると白馬に跨ったユーシスが猟兵達の背後から現れてそのままリィン達に向けて突撃させながら剣を振るって猟兵達を次々と怯ませ、ユーシスの登場にリィンは驚いた。
「いっけえええ〜〜っ!」
「ギャンッ!?」
「グルルルル…………!」
「あ、新手の傀儡…………!?」
「あ、あの時の…………!」
「ミリアムさん…………!」
更にミリアムがアガートラムに軍用魔獣達を攻撃させて牽制し、ミリアムの登場にユウナとアルティナは驚きの声を上げた。
「…………なるほど。危惧は当たっていたようだな。」
「ひーふーみー。捕まえるのは難しそうかなー?」
「…………数はまだそちらが上だが、既に包囲網は崩れた。それで、まだやり合うつもりか?」
「フン…………そのつもりはない。ここで戦力を減らす意味など皆無だからな。」
「D4、S5!」
リィンの問いかけに対して猟兵の一人が答えると、他の猟兵が懐から出した何かを空中へと放り投げ
「…………!」
「チッ…………!」
「総員、対衝撃閃光!」
猟兵が放り投げたものが閃光手榴弾である事に気づいたリィンがセレーネ達に指示をすると同時に、閃光手榴弾は炸裂して強烈な光を放ち、光が消えると猟兵達はリィン達から距離を取って撤退を始めた。
「しまった…………!」
「ざけんな、コラアアッ!」
撤退していく猟兵達を見たユウナが声を上げている中、アッシュは自身の得物から鎌の刃を解き放つギミックで追撃しようとしたが、攻撃は届かなかった。
「灰色の騎士と聖竜の姫気、トールズ第Uとやら!今回は退いてやる!だが、次は容赦しない!」
「…………」
「取り逃がしたか…………」
「チッ…………」
猟兵達の撤退を見届けたリィン達はそれぞれ武器を収めた。
「衝撃閃光弾………油断していました
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