第74話
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ベルの好色皇の罠に嵌って、何とか合流できた仲間と一緒に”空の女神の子孫”で有名な遊撃士達にあっけなくやられて、合流できた仲間が囚われ、自身は宰相への伝言役としてわざと見逃されたそうッスねぇ?」
「ア、アッシュさん…………」
「…………口を慎め。すみません、不躾な事を。」
クレア少佐に対して皮肉を口にしたアッシュをセレーネは不安そうな表情で見つめ、リィンは呆れた表情で指摘した後クレア少佐に謝罪した。
「いえ、その通りですから。お話は伺っています。Z組の新メンバーの方々ですね?アッシュ・カーバイドさんにミュゼ・イーグレットさん、そしてゲルド・フレデリック・リヒター・パリエさん。」
「クク……どうもッス。」
「ふふっ、お噂はかねがね。」
「…………初めまして。」
クレア少佐に名指しされた3人はそれぞれ答えた。
「こちらに伺ったのは、領邦会議の警備体制に関する協議のためでして…………話は終わったので、私は失礼しますね。―――それでは失礼します。准将閣下、パトリックさんも。」
「ああ、よろしく頼む。」
「侯爵閣下の横槍にはくれぐれもご注意あれ。」「
「ええ、承知しました。」
そしてクレア少佐はリィン達に軽く会釈をした後その場から去って行った。
「…………」
「クレア少佐…………」
去って行くクレア少佐の様子をリィンは黙って見守り、セレーネは心配そうな表情で見つめていた。
「噂では聞いていたが…………クロスベルで色々あったみたいだな?」
「ああ、エレボニアとはまた違った問題があってね。しかし2年ぶりか。准将閣下とは1年ぶりですね。」
「ハハ…………北方戦役以来か。」
パトリックの言葉に頷いた後のリィンに視線を向けられた浅黒い男性将校はパトリックと共に立ち上がってリィン達に近づいて対峙した。
(オーレリア将軍の右腕と呼ばれた歴戦の武将…………)
(”黒旋風”…………さすがにできるみたいだな。)
自分達と対峙した男性将校の強さの一端を感じ取っていたミュゼとアッシュはそれぞれ興味ありげな様子で男性将校を見つめた。
「ウォレス・バルディアス。統合地方軍の総司令を任されている。――――ようこそ、フォートガード州へ。トールズ第U・新生Z組の諸君。」
男性将校―――ウォレス准将は興味ありげな表情でリィン達を見回して自己紹介をした。
「――――それでは准将閣下。改めて、トールズ第U分校の特別演習の開始をご報告します。」
「了解した。演習の成功を祈る。まあ、代理でしかない俺が言うのもなんだがな。」
「フフ、バラッド侯はフォートガード州の暫定統括者なのですから、多忙なのは仕方ないと思いますわ。」
ウォレス准将
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