第74話
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高いでしょう。そしてその時こそが私が”彼女達”と向き合う”最後の機会”かもしれませんね――――」
シュミット博士の質問に静かな表情で答えたリアンヌ分校長はその場から去り
「”聖女”か―――言い得て妙だな。」
リアンヌ分校長が去った後シュミット博士は静かな口調で呟いた。
〜デアフリンガー号・2号車―――ブリーフィングルーム〜
デアフリンガー号が新たなる特別演習の地へと向かっている中、リィン達教官陣は演習地到着前のブリーフィングを行っていた。
「――――以上が新海都フォートガードにおける基本的な演習カリキュラムとなる。Z組の特務活動はこれまで通り、明朝、ブリーフィングを行う予定だ。ここまでで何か質問は?」
「[組、了解したぜ。」
「\組も問題ないわ。」
「…………Z組も問題ありません。」
ミハイル少佐の確認の言葉にランドロスとレンが答えた後少しの間を取ったリィンは静かな表情で頷いた。
「――――現在、エレボニア本土に10以上の猟兵団が秘密裏に入っているとの情報もある。その半数以上が、詳しい目的や雇い主も判明していない状況らしい。―――結社に協力する”赤い星座”や、対立する”西風の旅団”も含めてな。」
「…………ああ、その二つは特別だが油断ならねぇ団はそれだけじゃねぇ。サザ―ラント、クロスベルに続いて今回も気は抜けねぇだろう。」
「フォートガード州はかなり広大ですし、現地との連携も大切になりそうですね。」
「ああ、その意味でZ組の活動意義は前回に引き続き大きい―――いかなる状況にも対応できるようにくれぐれも配慮してもらいたい。」
「わかりましたわ。新メンバー含めて、改めて気を引き締めさせてもらいますわ。」
ミハイル少佐の忠告にセレーネがリィンの代わりに頷いて答えた。
そしてブリーフィングが終了した後、リィンは列車内を見回りながらZ組の生徒達に明日についての連絡をした後自分に割り当てられている列車の部屋の寝台で休んだ。
6月17日、午前6:10―――
翌朝、デアフリンガー号が演習地に到着すると第U分校の教官達と生徒達は協力して、演習地に”拠点”を築き、作業が終わると[組と\組はそれぞれの担当教官達からカリキュラムについての説明を受け、リィン達Z組は列車内でカリキュラムについての説明を受けていた。
「――――さて、増員されたが特務活動の基本方針は同じだ。まずは現地責任者と面会して演習開始の報告と、各種要請の受け取りをしてもらおう。」
「了解しました。」
「クク、噂に聞いてた遊撃士の真似事ってヤツか。」
アッシュがふと呟いた言葉が気になったリィン達Z組はそれぞれアッシュに視線を向けた。
「ちょっと…………遊撃士の何が
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