第三十七幕:未来を写す虹?
[3/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
う事。その時、七夏ちゃんのお父さんが出した条件が、禁煙の民宿にする事だった。この理由は、凪咲さんや、幼い七夏ちゃんの健康を想っての事なのだろう。
以前、七夏ちゃんが電話で話していた事を思い出す。
<<七夏「・・・当宿は、全室禁煙になりますけど・・・え? はい・・・申し訳ございません。はい。お電話ありがとうございました。失礼いたします」>>
俺は、禁煙の民宿があってもいいなと思う。
改めて、民宿風水のおみやげを眺めていると、懐かしい「笛のラムネ」が目に留まる。それを手にとって眺めていると−−−
七夏「柚樹さん!?」
時崎「七夏ちゃん!?」
七夏「あ、笛のラムネ・・・ですか?」
時崎「ああ。懐かしいなと思って」
七夏「くすっ☆ 私、今日のお菓子、笛のラムネにしようかなぁ♪」
時崎「え!? 今日のお菓子!?」
七夏「はい☆ ここのお菓子、一日1つ、頂いてもいい事になってます☆」
時崎「そうなんだ、七夏ちゃんの家ならではだね」
七夏「はい♪ あ、でも・・・こっちのスイカのグミもいいな・・・どおしようかなぁ」
時崎「七夏ちゃん!」
七夏「はい!?」
時崎「七夏ちゃんは、そのグミでどうかな?」
七夏「え!?」
時崎「俺、この笛のラムネ、頂くから・・・」
七夏「柚樹さんが笛のラムネ?」
時崎「笛のラムネ、こんなに沢山あっても・・・ね。半分くらい協力してくれないかな?」
七夏「くすっ☆ ありがとうございます♪ えっと、私のグミと半分ずつ・・・でいいですか?」
七夏ちゃんは、俺の意図をすぐに理解してくれた。
時崎「ああ。ありがとう!」
七夏「こちらこそ、ありがとうです♪」
俺は、笛のラムネの代金を七夏ちゃんに支払う。七夏ちゃんは、売上簿のようなノートに何かを記入している。
時崎「ちゃんと記録しているんだね」
七夏「はい☆ 柚樹さんの笛のラムネも記録しました! ありがとうございます!」
七夏ちゃんは、そのノートを俺に見せてくれた。今日の日付と、笛のラムネの個数と金額・・・。その下には、今日の日付と、スイカのグミ個数と金額と七夏・・・と、書かれてあった。なるほど。七夏ちゃんが、今日のお菓子として頂いた分は、名前を書く事になっているようだ。所々、天美さんの名前も入っている。
早速俺は、笛のラムネを開ける・・・何か「おまけの箱」が入っていた。こういうのは「おまけ」がメインだったりする事もあるな。七夏ちゃんも「おまけ」が気になる様子だ。その中には、おもちゃの指輪・・・これは・・・俺にどうしろと!?
七夏「あ♪ 指輪です☆」
時崎「そうみたいだけど・・・俺にどうしろというんだ!?」
七夏「くすっ☆ 柚樹さん、指に付けてみる・・・っていうのは、どうですか?」
七夏ちゃんに、から
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ