第三十七幕:未来を写す虹?
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ですか?」
七夏「えっと・・・」
凪咲「七夏と練習をしていると・・・かしら?」
七夏「ごめんなさい」
やはり沢山作っていた理由はここにあったようだ。七夏ちゃんも少しずつお料理が上手くなって行くのだろうなと思いながら、美味しく頂いた。朝起きた時は、ちょっと胃がもたれているように思ったけど、美味しいお料理は胃もたれも打ち負かす事を俺は学んだ。結構沢山食べれらるものだと驚く。
時崎「ご馳走様でした!」
七夏「はい☆」
時崎「七夏ちゃん、今日は何か予定あるのかな?」
七夏「えっと、午前中は宿題ですけど、午後はのんびり過ごします☆ どおして?」
時崎「え!? あっ、か、買い物とかあったら、付き合おうかなと思って」
七夏「わぁ☆ いいの!?」
時崎「もちろん!」
七夏「ありがとです☆ じゃ、急いで宿題済ませますね☆」
時崎「ゆっくりでいいよ! 俺もアルバム作ってるから!」
七夏「はい☆ ありがとうです☆」
朝食を済ませ、自分の部屋に戻る。七夏ちゃんも自分の部屋で宿題をするようだ。アルバム制作に取り掛かる・・・七夏ちゃんを待たせる事がないようにと思うのだが、俺のほうはいつでも中断はできる。昨日買った材料で、七夏ちゃんへのアルバムの試作を行う。
時崎「この距離感が難しい。あとは、耐久性の問題もあるな」
材料の大きさや厚みを変え、試行錯誤を行っているが、末永く使えるかどうかは分からない。少しでも引っ掛かる点を残すと、後々問題になる為、十分な検証は必要だ。
デジタル素材の方のトリミングもしっかりと仕上げる必要があるので、工作に行き詰まったら、デジタル編集を行うというように気分を変えて作業を進める。
時崎「ん!?」
扉が開く音、そして、1階へと降りて行く足音が聞こえた。時計を見ると11時前。
時崎「もう、そんな時間か・・・七夏ちゃん、宿題終わったのかも知れないな」
俺も気分転換を兼ねて1階へ降りる事にした。
しかし、凪咲さんも七夏ちゃんも見当たらない・・・玄関の扉を開けて外の様子も見てみる・・・扉の鍵は掛かっていないので、すぐに戻ってくるだろう。
玄関の周りを改めて見回す。民宿風水には、ちょっとした「おみやげ」が売られている。和菓子と、駄菓子、氷菓のようだ。特に、凪咲さん手作り和菓子の「水大福」と「風大福」は、この街ではちょっと有名らしい。七夏ちゃんもこの和菓子作りのお手伝いをしていると話していた。そう言えば、民宿なのに宿泊客が、あまりいなくて大丈夫なのかと、余計な心配をしてしまった事もあったな。七夏ちゃんのお父さんの収入だけで、家系的には何も心配ないと凪咲さんが話してくれた。元々、民宿を始めたいと言い出したのは、凪咲さんのようで、幼い七夏ちゃんをそばで見守りながら、お仕事もできれば・・・とい
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