第18話:数ヶ月間の変化
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も辛いことで…普段は気丈に振る舞ってネネさんを助けるため、私達に強力してくれていますが、時々私達に見えないところで落ち込んでいる時もあるみたいです。でも…)」
出された料理に手をつけず、ただ見つめているコトネ。
「コトネ…食欲ない…?」
食事に手をつけないコトネにスパロウモンが心配そうにしている。
そんな大輔はスパロウモンを少し離し、コトネの頭に手を置いた。
「だいしゅけしゃ…」
「………」←とても面白い顔をしてます。
「…ぶふっ!?だいしゅけしゃん、変な顔!!」
吹き出し、笑い出すコトネに大輔は優しく頭を撫でてやる。
「笑ったなコトネちゃん。ネネさんのことがあったから仕方ないけど…ネネさんを助けた時、ネネさんの傷付いた心の傷の一番の薬はコトネちゃんの笑顔なんだから、コトネちゃんは笑顔でいないと。大丈夫、ネネさんは必ず助け出すし、それまでの間は俺がコトネちゃんを守る。ネネさんとの約束だからな、ほらコトネちゃん。ネネさんが好きなクレープをショートモン達に作ってもらったんだ。一緒に食べよう」
「……はいでち!!」
「チョコと苺、どっちがいい?」
「苺がいいでち!!」
「ほい。」
コトネに苺クレープを手渡し、一緒に食べる。
それを見たヒカリはミルクティーとコーヒーを淹れたカップを持って行く。
数ヶ月の間に、ヒカリの髪は伸びており、そして使っていた髪留めはボロボロになってしまったので無くなっている。
髪留めがなくなっているため、小学2年生時の髪型に近くなっていた。
「大輔君、コトネちゃん」
「ん?あ、ヒカリちゃん」
「ヒカリしゃん?」
ヒカリの声にクレープを頬張っていた大輔とコトネが振り返る。
「コーヒーとミルクティー淹れてきたの。飲んで」
「ありがとうヒカリちゃん」
「ありがとうでち、ヒカリしゃん」
ヒカリからそれぞれコーヒーとミルクティーを貰い、一口啜る。
うん、美味い。
ヒカリも自身のクレープとミルクティーをテーブルに置いて一緒に食べ始めた。
「(大輔君とヒカリちゃんがコトネちゃんの面倒を見てくれているから、コトネちゃんは元気にやっています。やっぱり弟と妹だからか、コトネちゃんの気持ちが分かるようです。特に大輔君はネネさんとコトネちゃんと同じ年の差のお姉さんがいるから他人事と思えないらしいです。以前、大輔君がコトネちゃんの面倒を見ていた時に、大輔君のお姉さんはどんな人なのかを聞いてみたんですが…)」
その時、アカリに尋ねられた大輔は何故か遠い目をしながら語った。
『正直言って姉貴にネネさんとアカリさんの爪の垢煎じて飲ませてやりたいって感じですかね?料理をすれば空間を歪ませる暗黒物質を
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