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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica29-B大隊の罠〜Nuisance〜
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ンまで発射し始めて、岩盤砕きを試みてはいるけれどビクともしない。
「天蓋開かれる時、空翔る鳥を墜とし、地駆ける獣を潰す、無慈悲なる石雨が降り注ぐ・・・!」
ルシルさんの詠唱が終わり・・・
「
女神の陸蓋
(
コード・ゲフィオン
)
!」
術式名を告げられたと同時、岩盤すべてが一斉に崩壊。薄っすらと魔力を纏った大小さまざまな瓦礫がビッグボーイに降り注ぎ、ベコベコにヘコませていった。レールガンやエネルギー砲の砲身があっという間に潰され、車両の連結も解かれて瓦礫と一緒に地面へと墜落していく。ビッグボーイは後ろの車両を切り離し、最後の抵抗と言わんばかりに速度をさらに上げて突っ込んできた。
「しつこいな・・・!」
――ウイングロード――
瓦礫の影響で、無事だったハイウェイもまた崩落が始まり、ルシルさんが再びウイングロードを発動。ウイングロード上を疾走しながら瓦礫を躱し続ける中・・・
「
風神の投颯
(
コード・ヴァーヴズ
)
!」
ルシルさんがハンドルから右手を離して、開いた手の平に風を集束させていき、風が纏う突撃槍を創り出した。ルシルさんが「ぐぁぁ・・・!」苦しそうに、痛そうに呻き声を出した。
「トリシュ、供給を頼む・・・!」
クス・デア・ヒルフェ用のリンカーコアを活発化させて、「はいっ!」と返事してからルシルさんの背後から左頬にキスをして、魔力を彼に送り込む。頬へのキスはクリア。次は口へのキスだけれど・・・。
「コイツを矢として射てくれ、トリシュ!」
「え、あ、はいっ! あの、体勢を変えるので、直進を続けてください!」
もう一度後ろ向きに座り直すためにそうお願いする。
「いや、そのままでいい! 180度ターンでビッグボーイと相対し、トリシュがヴァーヴズを射たらもう一度ターンする!」
――
闇よ誘え
(
コード
)
、
汝の宵手
(
カムエル
)
――
“マクティーラ”の車体の至る所にある影より触手が伸び、私が落下しないように固定してくれた。結構がっしり固定してくれているから、蛇行しようともドリフトしようとも落ちないと思う。“イゾルデ”を再起動させて、なんとか魔力弦を展開。
「行くぞ!」
「いつでもどうぞ!」
“マクティーラ”の後輪が派手な音を立てて滑り、強烈な遠心力が私を襲った。そして“マクティーラ”はビッグボーイと正対。高速でバックする“マクティーラ”のタンデムシートからお尻を浮かして立ち、突撃槍を魔力弦へと番える。
「コード・ヴァーヴズ!」
番えていた突撃槍をビッグボーイの先端へと射る。槍は一切の抵抗を受けることなくビッグボーイの内部へと貫通。そしてボコボコと車体の至る所が泡立つように膨れて、破裂音と共に内側から破裂した。やった!と喜ぼうとしたけれど、「もう一度
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