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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica29-B大隊の罠〜Nuisance〜
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ーイだったけど、純粋魔力攻撃じゃない物理攻撃に火花を散らせて大きく弾かれた。でも同時にイロウエルも粉砕されて、「ただの障壁じゃないのか!」とルシルさんが吐き捨てた。

「でも効果はあります!」

「ああ! 進路妨害が出来ることが判っただけでも十分だ!」

ドームを突っ切って通路内に進入して、次の広間に入った瞬間、パパッと複数のライトに照らされた。ルシルさんはブレーキをかけつつ左へと曲がるようハンドル操作。後輪がスライドして、私たちは横っ腹を複数のライトへと向けることに。その中で私は目を細め、なんのライトかを視認。

「っ!! ルシルさん、おそらく装甲車です!」

「ライトの位置からしてそんな気はしていた!」

――屈服させよ(コード)汝の恐怖(イロウエル)――

複数台の装甲車より数え切れないほどのエネルギー弾が発射され、ルシルさんの「薙ぎ払え!」号令によってイロウエルはエネルギー弾を防ぎ、装甲車を虫を払うかのようにペシッと薙ぎ払った。装甲車が宙を舞い、地面に墜落する中でイロウエルもやはり砕けた。それでも私たちは無傷で済み、広間を抜けてまた別の通路へと入る。僅かなりの坂道のようで少しずつ上がっていっている。

「AMFとはまた別種・・・か」

「魔術・・・?」

「いや。魔術障壁なら俺が気付ける。妙な技術で強化されたAMFと仮定した方がまだいい」

「・・・こういう時に魔導至上主義は厄介ですね」

クリーンエネルギーとして魔力素運用が当たり前の管理世界。現代の文明は魔法に支えられていて、それを覆す方法が生まれると今の魔法文明が崩壊する可能性がある。以前からその危険性は提唱されてはいるけど、魔力素に変わるクリーンエネルギーを見つけることが、創ることが出来ないこともあってそのまま。だから今の装甲列車や装甲車など、魔法を弾く兵器が公に広がれば・・・。そんな未来、考えたくもない。

「仕方ない。それだけ魔法文明は優秀だということだ」

坂道を上り切ってもまだそこは地下だけど先ほどまで居た階層とは違い、割と舗装の整った4射線道路へと出た。通路のど真ん中に支柱が等間隔で並んでいるのは邪魔ですけど、それでも走行には余裕のある広さ。そんな時にまた背後からライトがパッと照らされ、ポー!とあの音が。

「追いつかれた!?」

「というよりは、転移してきたんだろうな・・・!」

“マクティーラ”の速度を上げて逃げの一手選ぶルシルさん。装甲列車も走り出し、その速度を上げて突っ込んでくる。ルシルさんが何度目かの「イロウエル!」を発動し、ビッグボーイを真っ向から殴った。

「なに!?」「っ!?」

今度のビッグボーイはイロウエルに妨害されることなく逆に弾き飛ばした。でも速度が停車したかと思えるほど衰え、そ
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