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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica29-B大隊の罠〜Nuisance〜
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られない)が次々と着弾して、「ぅく・・・!」すごい熱量と衝撃を障壁越しから私たちに叩きつけてくる。爆風に煽られながらも“マクティーラ”はどこにもぶつからずに走行を続行。
≪Warnen !≫
“イゾルデ”から警告が発せられる。装甲列車がバックし始めて、レールガンの砲塔を向けたのだ。ドッと嫌な汗が出た。こんな閉鎖空間でレールガンのような砲撃なんて、砲弾の威力もそうだけど発射時の衝撃だけでもこの地下が崩れてもおかしくない。
「
屈服させよ
(
コード
)
、
汝の恐怖
(
イロウエル
)
!」
広い空間から装甲列車が通れないような狭い通路へと“マクティーラ”を走らせたルシルさんは、白銀の巨腕で通路の入り口を完全に塞いだ。直後、その奥からレールガンの発射を示す轟音と、着弾時の爆音と衝撃波が通路を駆け抜けていって、私とルシルさんは「ぅく!」呻き声を上げた。轟音と振動は壁の向こう側から続いているかと思えば、“マクティーラ”の走る通路を横切るように赤い砲撃が壁を突き破ってきた。
「くそっ!」
アクセルとブレーキで“マクティーラ”を上手く操作して、砲撃の直撃をなんとか避ける。どこか広い場所か地上へ出られる通路が無いかを探ろうにも、状況がそれを許してくれない。長い長い通路を抜けた先、そこは先ほどの広間と同じ大きさの半球状ドーム。
「地面の凹凸が酷いな・・・。オフロードでも走れるマクティーラだがさすがに・・・」
地面には数多くの瓦礫が散乱していて、サイドカーのタイヤが瓦礫に引っ掛かって速度がガクッと落ちてしまっている。瓦礫にサイドカーのタイヤが乗り上げては激しく揺れて「ひゃん!?」クッションありでもお尻が痛くなって・・・。そんな急いでいるのに急げない中、ドカーン!と派手な音を立てて装甲列車がドームの壁を突き破って来た。
「ダメだ! トリシュ、こっちのタンデムシートに移ってくれ! サイドカーを切り離す!」
「っ!・・・判りました!」
完全な状態の“マクティーラ”と一緒に帰りたかったけれど、ここで死んでしまっては元も子もない。私は急いでサイドカーからルシルさんの後ろのシートへと移る・・・前に、私は「ごめんね、ありがとう」とサイドカーをそっと撫でた。“イゾルデ”を待機形態のイヤリングに戻して、シートに座ってルシルさんにしがみ付くと同時、“マクティーラ”が急発進。直後にその場所に砲撃が撃ち込まれた。
「「くぅ・・・!」」
衝撃と爆風に煽られつつも無事に走り出す“マクティーラ”にその大きな車体を近付けてくる装甲列車。あんなものに体当たりをされたら、さすがに質量に押し負けて潰される。
「イロウエル!」
そこでルシルさんは巨腕イロウエルをもう一度展開して、ビッグボーイの横っ腹をぶん殴った。私の魔力攻撃を弾いたビッグボ
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