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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica29-B大隊の罠〜Nuisance〜
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ほどから車体を上手く視認できない。でもライトの方はその中心を狙えば破壊できるはず。

(でもさすがにこの揺れだと直射弾は狙いが定まらない・・・)

「どこかに停車させて、降りて迎撃という手段を取ろう、トリシュ!」

「ダメです! それだとマクティーラが壊されてしまいます!」

廃棄都市区画なんていつ崩落するか判らない場所で、動かない“マクティーラ”を放置するなんて危険すぎる。ルシルさんが“マクティーラ”を大切しているのを何度も見ている。大事に洗ったりメンテナンスしたり、本当に・・・。それをあんなわけも判らない物が原因で壊されるなんて許せない。私とルシルさんと“マクティーラ”で一緒に帰る。ただそれだけ。

「っ! ・・・すまない、恩に着る・・・!」

「気にしないでください! 後日、またこうしてドライブさせてくれたら嬉しいですけど!」

「そうだな! ああ、そうしよう!」

“イゾルデ”を大弓形態シュッツェフォルムで起動させ、騎士甲冑へと変身する。シートに膝立ちして“イゾルデ”を構え、展開した魔力弦に魔力矢を番える。徐々に距離を詰めてくるビッグボーイへと狙いを定め・・・

――翔け抜けし勇猛なる光条――

「往けッ!」

魔力矢を射る。魔力矢は砲撃と化して、ビッグボーイのライトに着弾したけれどパァン!と「弾かれた!?」ことで、ビッグボーイへのダメージはほぼ無し。僅かなりのショックを受けながらも再び魔力矢を弦に番えようとすると、「トリシュ、曲がるぞ! 掴まれ!」というルシルさんの注意によって一時中断。

「いつでも!」

サイドカーのシートの背もたれにしがみ付き、ルシルさんは「行くぞ」!」と“マクティーラ”の前後輪を滑らせるようにして右折。土埃を盛大に上げてカーブを曲がっていく“マクティーラ”を追うビッグボーイは、さすがにその巨体と速度では同じ走行ラインで曲がることが出来ず、そのまま壁に突っ込んで行く。

「きゃあ!」

振動と瓦礫崩落で思わず悲鳴を上げてしまう中、それでも私はビッグボーイの全体図をルシルさんに代わって見ることに注力。

「敵の全体を視認! 12両編成、各車両屋根に2連装砲台が2基ずつ! 6両目に一回り大きな車両! 屋根には他より大きく、砲身も長い砲台が1基! アレは・・・レールガン!」

レールガンの全体を確認すれば、それは装甲列車だった。砲台の形状がプライソン制作の兵器に搭載されていた物に似ている。そんな各砲台の砲口に赤い光が灯り、「攻撃来ます!」私はルシルさんに警告しました。

「防御する!」

――護り給え(コード)汝の万盾(ケムエル)――

蒼く輝く小さな円い盾が何百何千と折り重なって大きな障壁を化す。直後、発射された赤いエネルギー砲(やはり魔力は感じ
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