機動戦士ガンダム
2280話
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そうかい。分かったよ。……まぁ、どのみちこのルナツーはそう遠くないうちに連邦軍に引き渡すんだ。そうなれば、結局あたし達も月に帰る事になるだろうね』
「だろうな。まぁ、頑張ってくれ」
この場合の頑張ってくれという言葉には、幾つもの意味が込められている。
その中でも最も大きな意味は、やはりルナツーにあるだろう、連邦軍のMSのデータ収集だろう。
実機があるのかどうかまでは分からないが、設計データくらいはあってもおかしくない。
そして連邦軍のMSで良いところがあれば、ヅダに取り入れていく、と。
取りあえず、まず目指すのはビームライフルとビームサーベルだな。
ガンダムとガンキャノンでそれぞれビーム兵器の採用を確認されたので、もうルナ・ジオン軍でもビーム兵器を解禁しても問題ないだろう。
もっとも、出来ればルナ・ジオンのMSが使うビーム兵器は、ガンダムやガンキャノンが使ってるような、この世界で開発された物を使って欲しいところだが。
『ああ。……それで、どうする? 何か補給の品は必要かい?』
「あー……そうだな。取りあえず食料とか水とか、そういうのに余裕があったら頼む」
一応食料も水も俺の空間倉庫の中に存在しているが、それは出来れば奥の手、最後の最後、どうしようもなくなった時に使いたい。
だからこそ、出来ればルナツーである程度の補給は済ませておきたいというのが、俺の正直な気持ちだった。
ホワイトベースに避難してきた者の数は、当初の予想を超えたものとなっている。
それこそ、このままでは間違いなく食料が足りなくなってもおかしくない程には。
そうなれば、ホワイトベースの中で面倒が起きるのは確実で……それを起こさない方法があるのであれば、その手段をとった方がいいのは間違いない。
『あいよ。じゃあ、あたしの方からさっきの坊やに言っておくから』
「任せた」
ブライトを坊や呼ばわりするのはどうかと思うが、実際にシーマからしてみれば、ブライトというのはそういう相手にしか思えないのだろう。
士官学校の生徒であるということを考えれば、坊や呼ばわりされてもおかしくはないのだが……ブライトの立場を考えると、もう少し優しくしてやってもいいような気がしないでもない。
まぁ、シーマにすれば甘いと思うのかもしれないが。
ともあれ、それで通信が終わる。
さて、そうなると……今は特にやるべき事もないので周囲を見回すと、そこではようやくと言うべきか、落ち着いた様子を見せているカイのガンキャノンがあった。
そして、アムロのガンダムもこちらに向かって近づいてきている。
ガンタンクの方は……残念ながら、まだこっちに到着していない。
いや、寧ろ途中でホワイトベースの方に進路を変更したのか?
『イザーク、こ
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