機動戦士ガンダム
2280話
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というスラム街の住人をその実力で纏めてきた人物だ。
士官候補生であるブライトと比べると、その差は圧倒的と言ってもいい。
『さて、それでどうするんだい? もしそっちが希望するのなら、今のあたし達の行動が許せなかったって事で、ルナ・ジオン軍に戦いを挑んでもいいんだよ? そっちにとっては運の良い事に、あたし達は少し前にルナツー攻略戦を終えたばかりだ。上手くいけば、勝てるかもしれないよ?』
『いえ、そのような事は。私達はこれから月に向かうので……そちらでは、各種補給を用意して貰えるという事でいいんですよね?』
『ああ、そう言えばそんな事をダグラスが言ってたね。ダグラスが言ったのなら、その約束はまず守られると思っていいと思うよ』
『分かりました。では、私はこれで』
そう言い、オープンチャンネルで行われていた通信が切れる。
そしてシーマの通信も切れて……不意に、ガンキャノンの映像モニタにシーマの顔が表示される。
『元気そうだね』
「まあな。イザークの名前を貶めないように、頑張ってるさ」
少し無理のある会話だったか?
そう思わないでもなかったが、アクセルと名前を呼ばれるよりも前に、その辺りはしっかりとしておく必要があった。
シーマの方も、俺の考えを悟ったのだろう。
一瞬だけ沈黙したが、次の瞬間にはなるほどといった具合で頷き、口を開く。
『そうだね、分かったよ。それで……連邦軍のMSはどんな具合だい?』
「ザクとは比べものにならないくらいの性能を持っているのは間違いないな。……ルナツーでMSの情報は何か入手出来なかったのか?」
『その辺はあまり気にしなくてもいいさ』
微妙に誤魔化されたような気がしたが、シーマがこういう風に言ってくるって事は、恐らく本当に心配する必要はないのだろう。
『分かったかい? それで、どうする? ア……イザークがその気なら、このままルナツーに残ってもいいと思うんだけど』
そんなシーマの意見に少しだけ考え、すぐに首を横に振る。
「ここで俺が残るという事になれば、ホワイトベースが色々と危険な事になりかねないからな。今のホワイトベースで、シャアと正面から戦うのは難しい筈だ」
恐らく、原作ではルナツーが使えたからこそ、現在のような状況であってもどうにか乗り越えることが出来たのだろう。
それこそ、最悪の場合はルナツーに逃げ込むといった感じで。
だが、現在俺がいるこの世界においては、そのような真似は出来ない。
何しろ、ルナツーはルナ・ジオン軍が占拠しているのだから。
だからこそ、俺はホワイトベースと行動を共にし、月に向かう事に決めた。
……上手くいけば、その途中で襲ってきたシャアを捕らえて、セイラに引き渡す事が出来るかもしれないし。
『
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