第14話:激突
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輔君!我がジェネラルの候補として私が真に求めていたのはネネではなく、彼女…コトネと言うことだよ」
「じゃあ…てめえがネネさんに手枷を着けたのはネネさんが逃げないようにするだけじゃなくて…ネネさんの目の前でお前の操り人形にされるコトネちゃんの姿を見せるためか…っ!!」
「素晴らしい洞察力だ。正にその通りさ…良かったねネネ。君は命も心も失うことはないんだ。生きたまえ、妹のいない世界で…犯した罪と生み出した憎しみの全てを背負ってね」
それを聞いたネネの表情は呆然とした物から徐々に絶望の表情に変わる。
「てめえ…っ!!」
奥歯を噛み砕かんばかりにダークナイトモンを睨み据える大輔。
しかしダークナイトモンは口元を押さえながら肩を震わせていた。
「クッ…!ブフッ…グフッフフフフフ…グワァーーーッはっはっはっはっはっは!!ヒィーーーッヒッヒッヒッヒッヒッヒッ!!!ヒァーーッハッハッハッハッハッハァ!!!!」
「てめえええええ!!」
ネネへの嘲笑にとうとう我慢の限界を超えた大輔が叫ぶが、ダークナイトモンの嘲笑は止まらない。
「本来気高く、慈悲深い君が自らを悪女と任じ…取り返しのつかない罪に手を染め、絶望の淵に堕ちてゆく様は……正直、そそったよ…」
ダークナイトモンはネネの元に歩み寄る。
そして指でネネの顔を上げさせ、ダークナイトモンは醜悪な笑みを浮かべる。
「ああ…!!何と哀れな姫君なのだろう君は…!!ほおら…今正に最後の罪が君の足元から生まれようとしているよ?見たまえ!」
ネネの影に異変が起き、大輔とネネの視線が自然にそちらに向かう。
「なっ…!?」
「な、何だあの化け物は!?」
ネネの影から伸びているのは、複数の眼を持った怪物である。
「おやおや、化け物とは酷いな大輔君。あれも歴としたデジモンだよ。シェイドモンと言ってね、人の影に潜み、宿主の絶望を喰らって羽化する魔界のデジモンだよ…」
「あんなのが…デジモンだってのか…?」
「私の計画の最後の要となる存在だ…かねてより君の影の中に奴の幼生を植え付けておいたのだ…ここまで見事に育つとは!これが3人のクロス・コードを吸収し、依代たるジェネラルに憑依することによって、その者の持つXローダーをダークネスローダーへと変えるのだ…!!さあっ…シェイドモン!!彼らのクロス・コードを喰らえっ!!」
ダークナイトモンが叫んだ瞬間、魔法陣が浮かんだ。
「うあっ!?こ、この模様が…クロス・コード!?」
「きゃあっ!あっ!!あああああ!!」
大輔、ネネ、コトネの体に紋様が浮かび上がり、全身に激痛が走る。
「がああああ!!?畜生…ダーク…ナイトモン…!!」
「フハハハハハ!!化かし合いは私
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