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妖精のサイヤ人
第一話:茜色の少年
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してたの?」

「昨日の狩りの話だな。結果が良かったみたいでなぁ」

狩りの話をするとエルザはどこか不安そうな顔をした。

「…怖くないの?狩り」

「怖い」

「即答!?」

むしろ何故怖くないと思うのか。
前世でも狩りはともかく釣りしかしなかったのに、転生してすぐ狩りをして怖くないと答えられるほどの精神を持ってないぞ。
まぁ当然そのことについて知らないだろう、てかこんなこと教えられるわけ無いだろ。
この世界、てか星は魔獣とかいろいろ不思議なところがあっても最初の狩りをして怖くないやつはいないと思う。
オレにとって初めてじゃなかったとしても、怖いのは未だ慣れていないか…この前見つけてしまったあの(・・)モンスターのせいか。
…ホント、ここはどこの星なんだろう、どう見ても地球に見えるが…この世界(・・・・)の地球とは違いすぎる。

「まぁ、狩りでもしないと恩返せないからなぁ。オレにできるのはせいぜい戦うくらいだし」

「…それがサイヤ人、だから?」

「おう、戦闘民族にとっては生き甲斐でもあるんだ」

むしろ戦闘以外にサイヤ人が得意とすることがあるのだろうか…あるわ、ドラゴンボールの主人公である悟空の息子、孫悟飯が学者になったりしているから別に戦闘だけっていうことはないか。
サイヤ人でも人それぞれだもんな…それなら前世のオレの得意とするものをすればいいだろうけど…ローズマリー村にパソコンはないし、この国の文―――前世にあった英語とか日本語が存在しているからまぁなんとかできる、か?

「……」

「んじゃ、エルザも先に食堂に行って来い。オレもすぐ――「ううん、待つよ」お、そうか」

待ってもらうのも悪いので超スピード(目で追えるから超スピードとは言えない、ちくしょうめ)で手を洗い、一緒に食堂へと向かう。


今日の晩御飯は猪で作られた料理、前世でもあまり食べたことのない料理だからウキウキしてしまう。







――――オレが旅の再開に出る日は近い。






○●○●○●





「え?あの茜色?ああ、ネロくんか。彼には狩りの手伝いをしてもらってね、その時は苦労せずに済んだね。でも肝が冷えたなぁ…。最初に獲物がいる森に入ったときにね、丁度猪が出たんだがね、その猪に銃を向けて撃ったけど狙いが外れてね…こっちに気づいた猪は僕たち狩人の中で一番背が小さいネロくんを目掛けて突進したんだよ。でね?僕たちもなんとか助けようと行動を移そうとしたらネロくんの身長はまだ猪より小さいのに自分よりも大きい猪の上を跳躍した!んで跳躍したのかと思ったらくるりっと回って猪の頭に踵落としをかました!凄かったよ〜ア
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