暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2279話
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
土煙で当たっているかどうかが、分かりません!』

 映像モニタに表示されているアムロの表情は、パイロットスーツのヘルメット越しでも、焦っているのが分かる。
 いやまぁ、今のアムロは決して高いニュータイプレベルを持っている訳ではない以上、ニュータイプ能力で敵のいる場所をしっかりと把握しろという方が無理なのかもしれないが。
 ともあれ、アムロがこの状況ではカイの方もまだ混乱してるのは間違いない。
 そうなると、いっそクレーターの外から射撃をするのではなく、クレーターの中に移動して、土煙の中で直接パプア級やムサイ級に攻撃をした方がいいか?
 そう思い、クレーターの中に突っ込もうとした瞬間、クレーターの中に連続して砲弾が叩き込まれる。
 これは……ガンタンク隊か!?
 ガンナーが素人だからとはいえ、まだ完全に包囲を整える前に攻撃をし、その上でこれか。
 恐らく、最初に砲撃した奴が落ち着いた事により、ようやく足並みを揃えてガンタンク隊で攻撃してきたのだろうが……

「リュウ!」
『何だ! 今、こっちは忙しい! 後にしてくれ!』

 そう言われ、通信が切られる。
 おいおい、一体どういうつもりだ?
 もしかして、リュウも今の攻撃で興奮していて、こっちと通信を繋げる余裕がないのか?
 ……まぁ、考えてみればリュウだって別に生粋のMSパイロットって訳じゃなく、あくまでもシミュレータでしか動かした事がなかったって話だ。
 そう考えれば、今の状況で半ば混乱していたとしても、そうおかしくはない、のか?

『イザーク、どうするんだよ、これ!』
『イザークさん、どうするんですか!?』

 カイとアムロの二人から、ほぼ同時にそんな通信が入ってくる。
 どうするって言われてもな。
 俺がやろうとしていた、クレーターに直接入るというのは、現状ではまず無理だ。
 そうである以上、今の状況で出来るのは……

「土煙の中に、攻撃を撃ち込め! 運が良ければ当たる筈だ!」

 結局、そう言う事しか出来なかった。
 出来れば、今回の戦いでは楽に敵を倒したいところだったのだが……その辺は、しょうがないか。
 そもそもの話、現在のホワイトベースを運用している面々からして、正規の軍人の数はかなり少ない。
 士官学校をまだ卒業していないブライトが艦長をやっているくらいなのだから。
 MSのパイロットも同様に殆どが素人か、もしくはシミュレータでの訓練しかやった事のない連中だけ。
 幾ら上手い作戦を立てても、それが成功しなければ……

『うっ、うわぁっ! ちょっ、おいイザーク。あそこを見てみろよ、あそこ!』

 そう言うカイだったが、あそこと言われてもどこを見ればいいのかは分からない。
 いっそ、ガンキャノンが指さすといった真似でもし
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ