機動戦士ガンダム
2278話
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
葉通り、数秒前の混乱した様子から多少なりとも落ち着く。
「シミュレータでやった事を、そのままやればいい。最悪の場合は、ガンキャノンの特性を活かして背後からの援護射撃に専念してもいい」
俺がシャアと戦った時は、ガンダムよりも厚い装甲を活かして近接攻撃を行った。
だからこそ、カイもガンキャノンを使っての戦闘では同じように戦うといった事を考えているのかもしれないが、それはぶっちゃけ難しい。
そもそも、俺はザクを始めとしてジオン軍のMSを操縦した経験があり、それがガンキャノンの操縦でも活かされている。
だが、当然ながら素人のカイがそのような事を出来る筈もない。
であれば、やはりガンタンク隊と同様に後方からの援護に集中して貰った方がいいのは間違いなかった。
『イザークやアムロが出来るようなことを、俺が出来ない訳がないだろ?』
そう告げるカイだったが、俺は色々と例外だが、アムロに出来てってのは……まぁ、俺はアムロをこの世界の主人公であると理解しているから一種特別視してるが、カイにとってアムロというのは、やはり同級生だったり、顔見知りだったりという意識の方が強いのだろう。
ましてや、ファーストフード店で会った時には、カイの周りには大勢の友人の姿があった。
そういう一種社交的なカイにしてみれば、どうしても内向的な性格をしているアムロを下に見てしまうのだろう。
とはいえ、アムロと以前から知り合いだったという事は、恐らくカイも原作では活躍するだろう人物である可能性が高いので、この戦いで下手に敵に突っ込んで死ぬといった事は、出来れば避けたい。
その為にも、まずはカイに落ち着いて貰う方が先か。
「落ち着け。お前の中でどういう風に考えているのは分からないが、アムロは実際にガンダムに乗って結果を出している。それこそ、ジオン軍のMSを撃破するという結果をな。それを考えると、カイはこれが初陣だ。その辺をしっかり考えて、まずは自分が生き残る事を最優先にして動け」
『……分かったよ』
俺の言葉に、不機嫌そうになりながらもそう言葉を返してくるカイ。
一応、落ち着いたという認識でいいのか?
「なら、いい。取りあえずシャア達がいるクレーターに向かうぞ。こっちが行動に出るよりも前に、向こうが補給を終えたりしたら最悪の結果になりかねない」
『あいよ』
そうしてクレーターに向かっていると、不意に先行していたアムロからの連絡が入る。
『イザークさん、カイさん。クレーターにシャアのムサイ級を発見しました。それと、あれは……パプア級、ですね。それもいて、現在補給作業をしているようです』
ガンダムは装甲や攻撃力ではガンキャノンに劣るが、機動性や運動性という意味ではガンキャノンよりも上だ。
だからこそ、
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ