暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2277話
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する。……ああ、何度か格納庫で見たな。
 メカニックの纏め役といったところか。
 そんなワッツの言葉にブライトは笑みを浮かべるも、すぐに表情を真面目なものに変えて言葉を続ける。

「シャアのムサイはルナツーの監視網をかわし、表面にあるこのクレーターの中で補給作業をすると思われる」

 そう言い、ブライトは映像モニタに表示されたルナツーのとある場所を示す。
 ……ルナツーって宇宙で唯一連邦軍に残った軍事基地って扱いだった筈なんだが、監視網の隙間とかあるのか?
 いやまぁ、ルナツーの大きさを考えれば、それもしょうがないのかもしれないが……それでも、正直なところどうかと思う。
 俺なら監視網の隙間があると分かれば、それに対処するんだが。

「えっと、ルナツーでは戦闘が行わているって話だったんですが、それはどうなってるんですか?」

 リュウと組む事になったハヤトが、ブライトにそう尋ねる。
 尋ねられた方は、苦虫を噛み潰したかのような表情を浮かべ、口を開く。

「……少なくても、現在は戦闘による爆発の光といったものは見えていない」
「でも、もしまだルナツーの近くにジオン軍が残っていた場合、向こうは戦力の補充云々が関係なく戦力が残ってる可能性がありませんか? ルナツーを攻めていた部隊と合流されたら……」

 一体何を言ってる? と思ったが、すぐに納得する。
 どうやら、ここに集まっている軍人……いや、俺やアムロを含めれば軍人じゃないのもいるが、ともあれそのような者達の中でも、ルナツーを襲っていたのだがルナ・ジオン軍であるという事を知らない者もいるのだろう。
 まぁ、ルナ・ジオン軍……というか、正確にはその背後にいるシャドウミラーがどれだけの力を持っているのかというのは、UC世界でならその多くが知っている。
 そうである以上、当然の話だがルナ・ジオンが攻めているルナツーに近づくというのは、絶対にごめんだと思う者もいる筈であり……その辺りの事情を考えれば、事情を知っている者を最小限にしたいと考えてもおかしくはない。
 いや、この手回しの良さを考えると、この考えはブライトじゃなくてパオロか?
 ブライトはまだ士官候補生という立場である以上、普段ならともかく、現在のような状況でその辺りの事にまで考えが回らない可能性がある。
 そうなると、それを思いついたのはブライト以外の者となり、一番可能性が高いのはその年齢から長年の軍人生活を送っており、その上でホワイトベースの艦長を任されたパオロが一番可能性が高い。

「その辺は心配しなくてもいい。既にこちらに情報は入っており、私達が相手にするのは、あくまでもシャア達だけだ。……少なくても、向こうとそう話はついている」
「ちょっ、ちょっと待って下さい! 向こうと話が付いているって……
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