機動戦士ガンダム
2277話
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したが、その戦闘はもう終わってるのでしょうか? もう終わってるのなら、避難民とかをそちらに下ろしてから戦闘した方が……現状ですと、避難民は邪魔ですし」
「避難民は月に行くのを希望してる人が多いんですよ? 何より、ルナツーに行って避難民を降ろしてからとなると……」
「それでは遅い。そのような真似をしていれば、シャアの補給が終わってしまう。それこそ、今だからこそ、奇襲出来るのだ」
軍人の1人が、難民を降ろせといった相手にそう告げる。
実際、その意見は決して間違っている訳ではない。
シャアにすれば、補給中という最悪の状況は少しでも早く終わらせたい筈だ。
もしこっちがルナツーに入る事が出来て避難民を降ろせたとしても、その間に補給は終えるだろう。
もっとも、それはあくまでもルナツーが連邦軍の手の中にあるというのが前提の話である以上、そう簡単にはいかないだろうが。
「そうだ。今なら向こうの戦力はあくまでもシャアのMS1機だけとなる。そして、私達にはシャアと互角に戦ったイザークがいて、アムロを始めとしたMS隊もいる。であれば、今この状況で攻撃を仕掛けないという事は有り得ない。違うか?」
ブライトの言葉に、全員がやる気を見せる。
……恐らく内心では不安だったのだろう。ブライトは少しだけほっとした様子を見せ、その視線をこっちに向ける。
「リュウ、イザーク、アムロ。MSの準備はどうなっている?」
「取りあえずガンタンク隊は問題なく動かせる。イザーク、アムロ、そっちはどうだ?」
リュウの言葉に、俺は頷く。
「ガンキャノン隊……まぁ、2機しかいないけど、取りあえず問題ない」
「ガンダムの方も、前回の戦いで被害はあまり受けてないので問題ありません。出来れば、もう少し調整したいところですけど……」
アムロがブライトに対してそう告げる。
その言葉通り、アムロの乗っているガンダムは前回の戦いで被害らしい被害を受けていない。
そういう意味では、シャアとまともに戦った俺のガンキャノンの方が問題はあるのだが……ガンダムよりも厚い装甲のおかげで、機体構造に特に問題はない。
もっとも、アムロが言ってるように機体の調整とかなら、まだ出来る事は残っているんだろうが……ただ、その辺は些細な事だ。
出来れば低反動キャノンを使った時に砲身が動いて精密狙撃が出来ないというのを、どうにかして欲しいのだが、その辺は構造上の問題なので、ホワイトベースにある設備だけでやるのは難しい。
ましてや、メカニックの数が限らているのにMSが6機もある現状では、そんな無理を言える筈もない。
「そうか。ワッツ少尉、無理をさせてしまったな」
「いえ、それが小官の仕事ですから」
ブライトにそう言われたワッツという人物は返事を
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