機動戦士ガンダム
2277話
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っちだ!」
そう言って俺達を呼ぶのは、正式な連邦軍の軍人としてパイロット達の兄貴分的な役割をしているリュウ。
まぁ、パイロットの殆どが10代、もしくは20代前半というのを考えれば、それも自然な事なのだろう。
今はまだ実際に戦闘が始まっている訳ではない以上、そこまで重要ではないが……シャアとの戦闘をくぐり抜け、敵を倒すといった事をした後であれば、リュウのような人物は重要になってくる筈だ。
少なくても、軍人としての教育を受けていないアムロとかにしてみれば、非常に重要な相手になるのは間違いなかった。
「リュウ、こうして呼び出されたって事は、今後の事についてか?」
「だろうな。シャアのムサイ級を見つけたらしい」
「……マジか」
いやまぁ、ミノフスキー粒子を散布していなければ、普通に観測機器のレーダーとかは使えて、このホワイトベースは連邦軍の中でも新鋭艦である以上、ムサイ級を見つけるのは難しい話ではない。
問題なのは……
「シャアだって、ミノフスキー粒子を散布しなければ、自分達が見つかるというのは分かってる筈だろ? なのに、何でこっちに見つかるような真似を?」
「それについては、ブライトが話してくれるだろうさ」
そうリュウが言ったのと同時に、タイミング良くブライトが口を開く。
「皆、聞いてくれ。ホワイトベースを追撃してきたシャアは、これまでの戦いで受けた被害……具体的に言えばMSだが、そのMSを補給しようとしている。もしこの補給を許せば、サイド7の戦いでシャアに与えた損害は無意味となり、同時にまたシャアがこちらを攻撃してくる機会を与える事になる」
ブライトの言葉に、話を聞いていた者達がざわつくが……正直なところ、何を今更というのが俺の素直な気持ちだ。
シャア・アズナブル……赤い彗星ともあろう者が、連邦軍の開発したMS運用艦やMSを見つけておきながら、そのまま放っておくなどといった真似を容易に許すとは思えない。
また、同時にシャアは俺が……キャスバルとシャアが同一人物であるという事を知っている俺がホワイトベースに乗っているのを知っている。
当然、俺はその一件について喋るつもりはないが、シャアは俺がその一件を話さないとは思っていないだろう。
いや、今は黙っていても、いずれはそれを口にする可能性があるかもしれないと、一度でもそう思ってしまえば、シャアが俺を放っておける筈はない。
ともあれ、シャアが再度ホワイトベースに攻撃を仕掛けてくるというのは、半ば確定事項だった筈だ。
にも関わらず、今更それを言うのは……まぁ、この様子を見る限り、その一件を知らない者も多かったのだろうから、間違いではないのか?
「現在、ルナツーの方はどうなってるんですか? 少し前は戦闘中だという話を聞きま
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