機動戦士ガンダム
2276話
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アムロは機械好きで内向的な性格をしていたのだから、書店に売られている雑誌を全て知っているなんて事は出来ないだろうし。
だが、アムロはそんな俺の様子を見て何か違和感でもあったのか、俺の持っている雑誌に視線を向けてくる。
「その雑誌、どうかしたんですか?」
「いや、何でもない。ちょっと面白い内容が書かれてあってな。それが気になって読んでいただけだ」
実際には、麻帆良についての特集な訳だが……麻帆良祭において、全校生徒を使っただるまさんが転んだをやったらしい。
正直、どういう風にやったのか非常に興味深かったが……取りあえず、その辺は後でもいいだろう。
麻帆良という地名はUC世界にはないだろうし、あってもアムロが知っているとは思えない。
だが、麻帆良で暮らしている人数をがどれくらいなのかを考えれば、アムロであってもおかしいと思うのは間違いなかった。
「それで? 結局アムロは何をしにわざわざ俺の部屋に来たんだ? 世間話がしたいなら、それはそれで構わないけど」
恐らく違うだろうと思いつつ、もしかして、本当に万が一の可能性で、世間話をしにきたのではないかと尋ねるが、アムロは当然のようにそんな俺の言葉に首を横に振る。
「いえ、そういうつもりで来たんじゃありません。……イザークさんにちょっと聞きたい事があって」
「聞きたい事?」
「はい。……イザークさんは、シャアを知ってるんですか?」
「……何でそう思う?」
俺は、別にシャアとの関係を臭わせるような事はしていない筈だ。
いやまぁ、アムロは俺が月の人間であるというのを知ってるので、そっちの関係かもしれないが。
まさか、アムロがセイラとアルテイシアが同一人物だと知ってるとは……思わないが。
「何となくです。ただ、イザークさんの様子を見ていて、そう思っただけです」
何となくとか、一番厄介なタイプだな。
恐らくだが、ニュータイプ能力で何かを感じ取ったといったところか。
もっとも、アムロのニュータイプ能力はそこまで高くないような感じだ。
あくまでも、セイラと比べればの話だが。
俺の感覚で考えると……ニュータイプレベル2か3といったところか?
それこそ、クスコもアムロよりはニュータイプレベルが高いと思う。
だが、そんな状況であっても俺とシャアの間にある関係に気が付くというのは、さすが原作主人公といったところか。
「何となくか。それだと、俺もこう言うしかないな。何となくだが、俺とシャアの間には、特に何もない、と」
そう告げると、アムロは俺を疑わしそうな表情で見る。
とはいえ、何となくで俺が怪しいと思ったのだと考えると、何らかの証拠を出せる訳でもないのは明らかだ。
だからこそ、アムロは俺の言葉に不満を持
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