機動戦士ガンダム
2275話
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、迂闊に戦力が近づけば、そこから攻撃されるという可能性も否定は出来なかった。
だが、そんな者達の不安を鎮めるように、ミライは言葉を続ける。
『また、既にルナ・ジオンとの話はついており、その首都であるクレイドルにて補給を受けることが可能です。また、現在ホワイトベースにはサイド7の難民の方が多く乗っていますが、希望者はクレイドルにて降りて、そこに住むという選択肢もあります』
この言葉には、ガンタンク隊の面々……そして残念ながらパイロットに選ばれない者達ですらも、驚きと嬉しさを表情に浮かべる。
いつまでもホワイトベースに乗っていなければならないというのと、明確に月まで向かえばそこで降りられるというのとでは、その不安は大きく違ってくる。
先行きが全く見えない不安はなくなり、避難民達が自暴自棄になったりしないというのは、ホワイトベースを運営する上で、非常に望ましい。
中にはホワイトベースに残って地球に行くと言い張る奴もいるかもしれないが、そういう連中についてまでは、気にする必要はない。
自分で選んでその道を選択したのだから。
『なので、もう少し我慢をお願いします。ホワイトベースの中で何らかの騒動が起きた場合は、連邦軍としても色々と対処しなければならなくなりますので』
そう告げるミライの言葉に、不満を漏らす人物は……取りあえず、格納庫の中にはいなかった。
もっとも、どのような事であっても不満を口にする者はいる。
だからこそ、今のミライの言葉を聞いた後でも、完全に安心は出来ないのだが。
そう思いつつ、それでも避難民達の不安が解消された事に、一応の安堵をするのだった。
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