機動戦士ガンダム
2275話
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うに今までこの戦争をくぐり抜けてきた者にしてみれば、まさか本当に自分だけで俺達に攻撃を仕掛けてくるような真似はしないだろう。
ガンダムとガンキャノン。この2機の性能を、シャアも十分に分かっている筈なのだから。
だからこそ、もし次にシャアが攻めてくるという事になれば、補給を受けて万全の状態で、という風になるのは間違いない。
そして、ジオン軍にはまだ俺が知らない腕利きのパイロットが多くいるのは確実で、そういう連中をシャアが連れてきた場合、ガンタンク隊は最悪全滅の可能性もあった。
……まぁ、シミュレータで多少訓練をしたところで、本気でシャアを相手にするとなると、生き残れるかどうかは微妙なところだが。
ともあれ、俺はガンタンク隊にそのシミュレータを任せ……ちょうどそのタイミングで、船内放送が入った。
『本艦、ホワイトベースは、これからルナツーへ向かいます。ただし、こちらに入った情報によると、現在ルナツーにおいて戦闘中らしいので、その場合は月に向かう事になります』
その放送は、ブライトではなくミライの声だった。
……にしても、上手いな。
今の状況でルナツーにおいて戦闘が起きていると言われても、普通に考えればそれは連邦軍とジオン軍の戦いとしか思えないだろう。
実際にはルナ・ジオン軍がルナツーを攻略しようとしているのだが。
正直にそれを口にしないのは、やはりホワイトベースの向かう先のルナツーの様子を見て、それが駄目だったら月だからというのが大きい。
とはいえ、正直なところ、普通に考えればルナツーから月に行くよりは、そのまま地球に向かった方が手っ取り早いと思うんだが。
それが出来ないのは、物資不足というのもあるし、連邦軍本部のジャブローからの指示を貰う必要があるというのもあるし、何より地球の上空にはジオン軍が陣取っているというのも大きいからか。
……戦力の不足というのもあるんだろうが。
ともあれ、そんな感じによって現在のホワイトベースとしては、月に向かうという選択肢しか存在しない。
いやまぁ、それこそサイド6を始めとして他のコロニーに寄るという選択肢もあるのだろうが、そこでは満足に武器の補給とかを受けられない。
あるいは、月で補給を受けられないとなれば、最後の手段としてサイド6とかに寄った可能性はあったが。
『尚、ルナツーで戦闘が行われている場合、本艦は戦いに参加することはせず、速やかにのその場を離脱して月に向かう予定です』
ミライがそこまで言うというのは、少し驚いた。
実際、格納庫にいる面々の中にも不安そうにしている者がいたのだから。
月の防御が固いというのは、それこそ少しでも情報に詳しい者であれば知っているだろう。
ましてや、バルジのような機動要塞が幾つも存在している以上
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