機動戦士ガンダム
2275話
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MSを見つけたのを見逃すとは思えないし、それ以外にもシャアは俺の事が気になっているのは間違いない。
間違いなく、また襲ってくるだろう。
そうなると、この連中はシャアと戦う事になる訳だが……うん、シャアと正面から戦うような事になれば、勝つどころか生き残るのすら難しいだろう。
せめてもの救いは、やはりルナ・チタニウムの装甲か。
……もっとも、ザクバズーカの類を持ち出されると、それでも危険なのだが。
かろうじてシャアと渡り合えそうなのは……やはりアムロくらいか。
リュウやジョブ、メリルもある程度はMSの操縦が出来るものの、それはあくまでもある程度でしかない。
ましてや、乗っている機体がガンタンクとなれば、S型の、しかもカスタム化しているであろうシャアのザクに対抗するのは難しい。
3機のガンタンクが低反動キャノンを使って集中攻撃しても……やっぱり、無理だろうな。
容易に回避されるような光景しか、思いつかない。
「それで、これからは? やっぱりMSの操縦訓練か?」
「ああ。……出来れば実機で動かしたいんだが、そんな余裕はない。ましてや、シミュレータの数もそこまで多くないとなれば……」
そう言い、リュウが俺に視線を向けてくる。
その視線にどのような意味が込められているのかは、それこそ考えるまでもなく明らかだった。
つまり、俺が今まで使っていたシミュレータも、自分達に使わせて欲しいという事なのだろう。
次の戦いまでの間にどれだけ機体の扱いに慣れるかというのは、それこそガンタンクに乗る者達にとっては、文字通りの命懸けの事だ。
そうである以上、リュウが俺にシミュレータの件を希望してくるのは、何もおかしな事ではない。
とはいえ、俺だってまだ完全にガンキャノンを乗りこなしている訳ではない以上、出来ればもう少し機体の癖とか、そういうのを覚えておきたかったというのが正直なところなのだが。
「分かった。ただ、カイにはもう少しシミュレータを使わせてやってくれ。カイの立場は、ガンタンク組とそう変わらないし」
寧ろ、ガンタンクが2人でやっている事を、カイは1人で全てやるのだから、難易度は高い。……まぁ、相棒との連携とかそういうのを考えなくてもいい分、考えようによってはカイの方が楽だという者もいるかもしれないが。
「悪いな」
「気にするな。場合によっては、シャアとぶつかる可能性も高いんだ。その時に、今のままだと最悪の結果にしかならないだろ」
「……ああ」
俺の言葉に、リュウはしみじみと頷く。
もしシャアが1機だけで襲ってくるのなら、それこそ俺とアムロがいればどうとでも相手は出来る。
それどころか、上手くいけば捕らえることすら可能かもしれないだろう。
だが、当然の話だが、シャアのよ
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