機動戦士ガンダム
2275話
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出来るという時点で、疑うには十分だと思うんだが。
この辺、女に甘いだけなのか、それともただ単純にそのように見せ掛けているだけなのか。
「言っておくけど、俺が月の人間だというのはブライト……このホワイトベースの艦長も知っている。あっちでガンキャノンの操縦をレクチャーしているリュウもな」
ブライトは正確には艦長代理であって、正式な艦長ではないのだが、取り合えずその辺は誤魔化しておくとしよう。
「……何で月の人間がサイド7にいるんだよ」
「何でって言われても、普通に観光に来ただけだよ」
「観光? こんな何もない場所にか?」
「何もないが、ここにはある」
以前誰かから聞いた言葉がこれだったが、一応それらしいので、説得力はある。
実際にはガンダムを始めとしたMSがあったので、何もない訳じゃないんだけどな。
とはいえ、それを言えばMSの奪取をする為にやって来たのかと言われそうだし。
「ふーん。……ま、そういう事にしておいてやるよ」
意外に説得力があったのか、向こうはその言葉で納得してくれたらしい。
いや、それとも納得した振りをしているだけなのかもしれないが。
ともあれ、そんな感じでカイの追求は一旦どうにかする事には成功した。
「それで、ガンキャノンについてだが……」
そう言い、俺はしばらくの間カイにガンキャノンの操縦のコツを教えるのだった。
「で? 結局ガンタンクはリュウ、ジョブ、メリルの3人がそれぞれ胴体部分に乗って、そっちの3人がガンナーになった訳か」
ガンキャノンの方も一段落した事により、俺はリュウと話す。
「そうなる。ガンナーの方は基本的に成績順だな」
「ふーん」
そう言いながらガンナーに選ばれた面々に視線を向けると、その内の1人、背の小さな男の顔を見て、どこかで見覚えがあるような気がした。
どこだ? 間違いなくどこかで見た覚えはあるんだが……
考えるも、取りあえずここで思い出せないという事は、そこまで大事な件ではないのだろうと判断する。
ジョブとメリルの相方は……こちらは、俺も見た事のない奴だった。
メリルのパートナーは女で、ジョブのパートナーは男。
まぁ、メリルにパートナーを希望する男は多かったんだろうが、だからこそメリルは女の中から選んだといったところか。
リュウも『基本的に』成績順と言っていたし。
実際、選ばれなかった連中の中には非常に悔しがっている男の姿もあった。
「取りあえず、しっかりと決まったなら何よりだ。ルナツーに向かう途中に戦闘がある可能性は高いからな」
ルナツーで行われている、もしくはもう終わってるかもしれない戦いもそうだが、何よりジオン軍……シャアだ。
ホワイトベースや
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