機動戦士ガンダム
2274話
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線の先にいたのは……カイだった。
どこかで聞き覚えのある声だと思ったら。
「お前は、確かカイだったか?」
リュウの言葉に、カイは頷きを返す。
何だか妙に自信があるように見えるけど、本当に乗れるのか?
……当然、カイだって今までMSに乗った事なんかはない筈だろうし。
そんな俺の視線に気が付いたのか、カイはどこか得意げな笑みを浮かべて、口を開く。
「こう見えて、俺は大型の免許を持ってるんだ」
そう言ったカイだったが……正直、それがどうしたというのが素直な俺の気持ちだった。
いやまぁ、周囲で何人かがカイの言葉に驚き。尊敬の視線を向けている奴もいるとなると、多分このUC世界……もしくはサイド7においては、カイの言葉には大きな意味があるのだろう。
「どう思う? カイだったか。あいつに任せてもいいと思うか?」
大型の免許というのがどのくらいの意味があるかは分からないので、取りあえずリュウに尋ねてみる。
リュウは少し考えてから、口を開く。
「そうだな。何も資格を持ってない奴よりはいいだろ。それに、本人もやる気だし」
やる気っていうか……カイの視線の先にいるのがメリルなのを考えると、そのやる気の原因は考えるまでもなく明らかなんだが。
にしても、アムロしかり、カイしかり。
メリルってやっぱりモテるんだよなとしみじみ思う。
これでここにいるのがルルーだったりしたら、どうなっていたのやら。
いや、ルルーも別に美人ではないとは言わない。
だが、垂れ目ということでどこか癒やし系のように受け止められるメリルとは違い、ルルーは見るからに気の強そうな顔立ちをしている。
美人ではあるが、近寄りがたい美人。
ルルーはそんな印象を周囲の人間に与え……それは決して間違っている訳ではない。
少なくても、俺に対する態度を見る限りでは、そんな感じに思える。
ともあれ、カイ本人がやる気だという事で、ガンキャノンのパイロットはカイに決まる。
正直なところ、こんな適当に決めていいのか? という思いがない訳でもないのだが、そもそも、MSのパイロットとして出来る者が少ない以上、それはしょうがない事なのだろう。
「じゃあ、イザーク。お前がカイにガンキャノンの操縦について教えてやってくれ。俺はこっちでガンタンクについて説明したり、パイロットを選んだりするから」
「あー……まぁ、いいけど」
正直なところ、ガンキャノンはともかく、ガンタンクの類、SEED世界のザウートやW世界のトラゴスのようなタイプには乗った事がないので、その運用方法とかはあまり分からない。
そういう意味では、きちんとシミュレータとか連邦軍で行われた講習会とかでガンタンクの運用とかそういうのを習っているリュウの方が向
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