機動戦士ガンダム
2274話
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体を動かす方に乗れば良かったのにな」
恐らく、少しでもこちらに攻撃を命中させたくてガンナーを選択したんだろうが、結果としてガンタンクは適当な方向に向かって進んでしまった。
だからこそ、あんな状況だった訳だ。
「そうなると、リュウとジョブが一緒に組むのが最適なんだが……」
「いや、この場合、それは駄目だな」
俺の言葉に、リュウが即座に却下する。
何でだ? と疑問を口にするよりも早く、リュウが口を開く。
「確かに、俺とジョブがガンタンクに乗れば、それは問題なく動くと思う。だが、そうなると残り2機のガンタンクはどうなる? それこそ素人を操縦させれば、移動するのもやっと。下手をすればホワイトベースに被害を与える事になりかねん。なら、俺とジョブはガンタンクの身体、下半身の移動に専念して、ガンナーは志願者の中から集めた方がいい」
なるほど。リュウの意見には、強く納得出来る事がある。
だが同時に、今回の一件を考えると疑問も出る。
それは、即ち……
「リュウとジョブで2機のガンタンクの下半身部分を操縦する。それはいい。けどそうなると、もう1機のガンタンクはどうするんだ? ガンタンクは3機あるんだぞ?」
そう、それが大きな問題となる。
あんな動きしか出来ないようなパイロットにガンタンクの操縦を任せたりすれば、それはホワイトベースに大きな被害が出かねない。
そうならない為には、いっそ1機のガンタンクはどこかに固定して完全に砲台として使うか、そもそも出撃させないか。
それに、問題なのはガンタンクだけではない。
俺が乗っている以外の、もう1機のガンキャノンをどうするかといった問題も出てくる。
現在パイロットとして有望なのが、リュウとジョブの2人だけである以上、このガンキャノンを使わないというのは痛い。
ガンタンクは両肩の低反動キャノンが主武器だからそれでもいいが、ガンキャノンの場合はガンダムよりも威力の高いビームライフルがある。
そうなると、それが使えない……いや、使えなくもないが、一方向だけにしか撃てないといった事になれば、ホワイトベースの戦力は大きく低下する事になる。
だとすれば、やっぱり誰かパイロットを乗せた方がいいと思うんだが……いっそ、リュウかジョブをガンキャノンに乗せるか?
けど、そうなるとガンタンクは……メリルに任せるのがいいか?
一応ザクには乗れるし……
「ガンキャノンに誰が乗るか、だな」
そう呟いた俺の言葉に、リュウが頷き……
「ガンキャノンって、あの2機あるMSだろ? なら、俺ちゃんがパイロットに立候補してもいいぜ」
不意に聞こえてきたその声に、俺とリュウ、そして少し離れた場所にいたジョブも声のした方に視線を向ける。
その視
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