暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2273話
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っているという事になる。
 実際問題、必要以上のビームの威力があっても……いやまぁ、ないよりはあった方がいいのは間違いないが、それでも必須という訳でもない。
 それよりは、機体の運動性や機動力をより高くした方がいいのは間違いない。
 とはいえ、それはあくまでも普通のMSを使える相手に対しての話であって、まだ初心者にとっては、長距離射程から攻撃した方がいいのは、間違いのない事実だろうが。
 そういう意味では、リュウの言ってる内容はそう間違っている訳でもない。

「ああ、そのつもりだ。前衛はイザークとアムロの2人に任せる事になってしまうが……」
「その辺はしょうがないだろ。……正直なところを言われて貰えば、アムロもいきなり前線に出すのはどうかと思うけど、実際にあれだけの能力を見せられるとな」

 MS操縦の初心者という意味では、それこそアムロだってここにいる連中とそう変わりはない。
 だが、ニュータイプ能力や元々機械好きだったという理由や、原作主人公だというのも影響しているのか、ともあれアムロは戦いに参加して相応に戦う事が出来ていた。
 その辺りの事情も考えると、ホワイトベースとしてはアムロを手放す訳にはいかないのだろう。
 特に、月に行けば俺がホワイトベースから降りる可能性があるとなれば、尚更の話だ。

「ともあれ、まずはシミュレータをやってみるか。そうすれば、今は慣れなくてもそのうち慣れてくるようにもなるだろ」

 俺の言葉にリュウが頷き、まずはシミュレータをする事となるのだった。





 こちらに向かってくる砲弾を回避しつつ、俺のガンキャノンは前に出る。
 シミュレータの相手が使っているのは、その大半がガンタンクだ。
 当然のように、半MSとでも言うべきその機体で前線に出るのは自殺行為であり、向こうはこちらを近寄らせないようにと連続して遠距離砲撃を繰り返してくる。
 こちらの戦力は、俺とリュウの2人。
 ただし、リュウが使っているガンタンクはコンピュータ制御となっており、あまり戦力としては期待出来ない。
 それでも、背後から適当な感じにではあっても、援護射撃があるというのは嬉しい。

「っと」

 ガンキャノンを左右に動かし、砲弾を回避する。
 ……これが、きちんと狙って俺に撃ってきたのならいいんだが、残念ながら今のは完全に偶然でしかない。
 そんな訳で、こっちに飛んでくる砲弾よりも、あらぬ方に飛んでいく砲弾の方が多い。
 実は、俺としては狙われて砲弾を撃たれるよりも、こういう偶然の方が怖かったりするんだよな。
 偶然だからこそ、こちらにその意図を読むのが非常に難しくなる。
 まぁ、これはシミュレータだから、実戦の時のように相手の行動を感じるというのは非常に難しかったりするのだが。
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