機動戦士ガンダム
2273話
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これまでの戦いで疲れたと言われても、納得出来る。
「うむ。そんな訳で、取りあえずイザークに頼みたい。……頼めるか?」
「俺がやるのが最善である以上、しょうがないか。ただ、完全に俺に任せるんじゃなくて、リュウにも手伝って貰うぞ」
「分かった」
素直に俺の言葉に頷くリュウ。
連邦軍の軍人にも、ブライトやリュウのようにタカ派じゃない、真面目な軍人ってのは結構多いんだよな。
いや、全体的に見れば、間違いなくそういう軍人の方が多いのだ。
ただし、タカ派は声が大きいので、どうしても多くいるように見えてしまう。
特にジオン軍に一方的にしてやられたというのが、この場合は大きかった……といったところか。
そんな風に思いながら、まずはシミュレータに乗る。
当然のように、俺が乗るのはガンキャノンだ。
リュウの方はガンタンクに乗って、今回の試験を受ける者達の技量を見るということだろう。
「一応聞いておくけど、今回の連中はある程度MSの操縦は出来るんだよな?」
連邦軍のMSが最重要機密である以上、取説の類も当然普通なら見せる事は出来ない。
だが、今のホワイトベースの状況を考えると、MSパイロットは少しでも多く必要となるのは当然だった。
その為に、本来なら見せる事で機密漏洩とされてもおかしくはないが、それでも少しでもパイロットを集める為の行動をするのは当然の事であり……実際、リュウは俺の言葉に頷きを返す。
「ああ。勿論全てを見せた訳ではなく、あくまでもMSを動かすのに必要な場所をだがな。それに、先程まで何度かシミュレータを使わせてもいる」
「なるほど。随分と思い切った真似をしているみたいだな。……悪くない。なら、ある程度は期待出来そうだな」
そう告げるが、リュウは難しい顔をして首を横に振る。
「いや、イザークが満足するような動きは、まだ出来ないと思う。ただ、その辺は多少なりとも訓練をさせれば……取りあえず、次の戦いでは前に出すのではなく、後方からの援護に専念させるつもりだ。俺も含めてな」
後方からの援護、か。
まぁ、募集したパイロットの大半がガンタンクのパイロットとなれば、それはやむを得ないんだろう。
ただ、募集した中にはガンキャノンのパイロットも1人いる筈であり……
「ガンキャノンも後方からの援護射撃に徹するのか? まぁ、ビームライフルや低反動キャノンもあるし、そう出来なくもないだろうけど」
特にガンキャノンのビームライフルは、ガンダムが使っているビームライフルと比べても威力、命中率、射程の全てにおいて上回っている。……その分、取り回しの悪さでは負けてるのだが。
ただし、ガンダムのビームライフルでも容易にザクを撃破出来る以上、今の時点では必要十分なだけの威力は持
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