暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2271話
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は可能な限り避けたいと思っている。だが、もしホワイトベースがルナ・ツーに到着して、そこにまだタカ派が生き残っていた場合、ホワイトベースを接収する可能性は高い。連邦軍の軍人として、そんな事は絶対に許容出来ない」
「……なら、何の為にわざわざルナツーに行くんだ? それこそ、ルナツーに協力するつもりがないのなら、真っ直ぐに月に向かってもいい筈だが?」

 そう、ブライトの言葉を聞いた時にそれが最初に感じた疑問だった。
 ルナツーに向かうのに、連邦軍の助けをする訳ではない。
 だからといって、ブライトの性格から考えて連邦軍を裏切り、ルナ・ジオン軍に協力するといった事をするつもりもないのは間違いない、
 では、何故わざわざルナツーに向かうのか。
 そんな俺の視線に、ブライトは少しだけ黙り込んだ後で口を開く。

「簡単に言えば、本当にルナツーがルナ・ジオン軍に攻撃されているのかを知りたいからだ。本来なら、ルナツーが攻略されているのであれば援軍を求める連絡が来てもおかしくはない」
「……ミノフスキー粒子が散布されていれば、通信は繋がらないんだろう? なら、それが理由だとも思わないか?」
「思わないな。もし通信が駄目でも、人を寄越すといったことは出来る筈だ」
「ルナ・ジオン軍は精鋭だぞ? もしサイド7なりどこなりに連絡を取るにしても、その前にルナツーを出撃した部隊は全機補足されていてもおかしくはない」

 実際に、ルナ・ジオン軍は精鋭揃いなのは間違いない。
 また、あの演説で連邦軍に対する……いや、ルナツーに対する怒りは振り切れている者が多く、逃げようといても全機補足して撃滅するなり、捕らえたりしていてもおかしくはない。
 そう告げるも……それでも、ブライトの口から出た返事は変わる事がなかった。
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