機動戦士ガンダム
2271話
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いという事になるので、艦長を任せるといった事は出来ないのだろう。
「ああ、よろしく。俺はイザーク、そっちはメリル。そしてそっちがアムロだ」
簡単に自己紹介すると、アムロが複雑そうな視線を俺に向けてくる。
アムロにしてみれば、俺とはあまり親しくないのだから、自分を勝手に自己紹介するな……といったところか?
「こんな危機に、お前達のような存在がここにいたのは、非常に助かる。MSの数も増えたし、次からは俺もMSで戦闘に参加する予定だ。……もっとも、俺は元々戦闘機乗りだから、MSはシミュレータでしか乗った事はないんだがな」
「ガンダムとかは既に完成していたんだから、実機で訓練出来なかったのか?」
「ああ。色々と理由があってな」
そう言い、言葉を濁すリュウ。
その様子から考えると、何かあまり人に言えないような理由なのだろう。
ルナツーで何かあったのなら、それこそタカ派の連中が原因という事も考えられるが……聞かない方がいいんだろう。
「さて、挨拶はその辺でいいな。これからのホワイトベースの行動についてだ。パオロ艦長やリュウとも相談して決めたのだが……一度ルナツーに向かう」
ブライトの口から出たのは、俺にとっては予想外な言葉だった。
いやまぁ、可能性としてはあるかもしれないと思っていたが、それでも本気でその選択肢を選ぶとは思っていなかった。
その選択肢を選んだという事は、つまりルナツーで連邦軍に味方をしてルナ・ジオン軍と戦うという事を意味しているのだから。
正直なところ、それはホワイトベースにとって最悪の選択肢のように思える。
だが、パオロを含めた面々で話し合ってそう決めたというのであれば、俺からはそれ以上言うべき事は何もない。
「そうか。なら、悪いが俺とメリルはこの辺で失礼させて貰う。そっちも、ルナツー近くにホワイトベースが移動した後で、唐突に俺達が裏切るといった真似はされたくないだろうし」
「待て。あの赤い彗星と互角にやり合えるイザークをそのまま放り出すつもりはない。それに、ルナツーの近くまで行くとは言ったが、実際にルナツーで連邦軍に……いや、タカ派に協力するとは言っていない」
「……ほう?」
メリルを連れてその場を去ろうとした俺の背中に掛けられたのは、ブライトのそんな言葉。
その言葉は、ブリッジを出ようとしていた俺の足を止めるには十分なものだった。
「さっきも言ったと思うが、ルナツーは現在ルナ・ジオン軍に襲撃されている。いや、場合によってはもう攻略されている可能性も高い。にも関わらず、ホワイトベースはルナツーの近くまで行って……その上で、戦いには協力しないと?」
「そうだ。正直なところを言わせて貰えば、ルナツーが一時的にとはいえ、ルナ・ジオン軍の手に渡るという事態
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