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Dragon Quest外伝 〜虹の彼方へ〜
第三章  盟約の系譜
Lv65 新たな導き
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様はこちらで安静にして頂くことになりました」
 声の聞こえた方向に視線を向けると、そこにはフィオナ王女の姿があった。
 今答えてくれたのはフィオナ王女のようだ。
「貴方は、フィオナ王女……」
 フィオナ王女は牢屋で会った時と同じ服装で、気品あふれる王族の姿であった。
 ちなみにだが、隣には、近衛騎士であるルッシラさんの姿があった。
 こっちは、この間見た時と同じ騎士の出で立ちだ。
 また、ルッシラさん以外にも近衛騎士と思われる騎士が数名いた。フィオナ王女付きの騎士達なのだろう。
 まぁそれはさておき……。
「コータロー様……お元気になられたのですね。よかった……。あの後、治療に当たったウォーレン様が、出血が多かったと言っておりましたので、心配していたのです。お身体は大丈夫ですか?」
「今のところ、なんとか大丈夫な感じです」
(ウォーレンさんが治療してくれたようだ……後でお礼を言っておかねば……)
 続いてフィオナ王女は、深々と俺に頭を下げてきた。
「コータロー様……後で、父と兄から感謝の言葉があると思いますが、まずは私から一言述べさせてください。此度の一件……誠にありがとうございました。貴方のお力がなくば、この国は魔物達に攻め滅ぼされていた事でしょう。感謝してもしきれないくらいであります。本当にありがとうございました」
 俺は頭を振った。
「お顔を上げて下さい、フィオナ王女……私はヴァロムさんの指示で動いたまでです。ヴァロムさんが魔物達の思惑に気付いたからこそ、今があるんだと思いますから」
「ですが、ヴァロム様は仰っておられました。コータロー様がいたからこそ、魔物達を追い返す事ができたと……そして、コータロー様のお力がなくば、この策は失敗に終わっていたであろうと」
「ヴァロムさんがそんな事を……」
「はい、確かにそう仰られました。それに……私を窮地から2度も救って頂いたこともあります。ですから、感謝してもしきれないのです」
「まぁあれは成り行きといいますか……ン?」
 と、そこで、赤いドラキーがこの部屋に入ってきたのである。
 それはラティであった。
 ラティはパタパタと羽ばたき、俺の方へとやってきた。
「おお、コータロー、元気そうやんか。ウォーレンの旦那から聞いたでぇ。コータロー、この国を救ったんやってか。めっちゃ、凄いやんかッ」
「久しぶりだな、ラティ。お前も元気そうで何よりだよ」
「おう、ワイは元気やで……でも、ワイが旦那の屋敷に監禁されてた間、なんかエライ事になってたみたいやな。コータローが反逆企てて捕まったけど、イシュラナの神官とか猊下が魔物で、んでもって、コータロー達がその魔物を退治したとか聞いた時は、なにがどうなってんのかわけがわからんかったわ。っていうか、今もようわからんけどな。まぁでも、コー
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