第三章 盟約の系譜
Lv65 新たな導き
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れ……俺、何か失礼な事でも言ったんだろうか……つか、なんだよ、大変て……まぁいいや。それはともかく、俺はどうやら、アシュレイアとの戦いの後、ここに運び込まれたのだろう。見た感じだと、ここは、ウォーレンさんの屋敷……ではなさそうだな。どこだ一体?)
ふとそんな事を考えていると、部屋の外から、こちらに駆けてくる複数の足音が聞こえてきた。
足音は部屋の前で止まり、扉が開かれる。
すると扉の向こうから、アーシャさんとサナちゃん、そして、レイスさんとシェーラさんが姿を現したのであった。
アーシャさんとサナちゃんは部屋に入ってくるなり、俺が寝ているベッドの傍へと駆け寄ってきた。
「目を覚ましたと聞いたので、駆けつけましたわ。よかった……心配してたんですから……」
「よかった……コータローさん」
2人は安堵の表情で俺を見つめていた。彼女達の潤んだ瞳から、一筋の雫が頬を伝う。
どうやら、俺はまた、彼女達に心配をかけてしまったみたいだ。
続いて、レイスさんとシェーラさんもこちらへとやって来た。
「コータローさん、ようやくお目覚めだな」
「皆、心配してたのよ。あの後、全然目を覚まさなかったから」
4人の反応に、どう答えて良いのかわからなかったので、俺はとりあえず、目覚めの挨拶をする事にした。
「えっと……おはようございます、アーシャさんにサナちゃん、そして、レイスさんにシェーラさん」
するとアーシャさんが頬を膨らました。
「ん、もう……コータローさん! おはようじゃありませんわよッ。貴方は3日間、ずっと寝たままだったのですから。それに、もう昼ですわよ」
「え? 3日も寝てたんですか?」
「そうですわよ」
「じゃあ……そろそろ起きようかな」
俺はそこで上半身を起こした。が、身体がかなり怠い。
それは、普通に起床した時にはない、身体の重さであった。
(どうやら、3日間寝たままだったというのは本当のようだな。身体がまだ本調子じゃないわ……)
サナちゃんが心配そうに、俺の顔を覗き込んできた。
「少し辛そうですけど……大丈夫ですか、コータローさん。無理しないでください」
起き上がった時の怠さが、顔に出てしまったのだろう。
「大丈夫、大丈夫。しばらく寝てたから、身体が鈍ったんだよ。こんなのすぐ直るさ」
「それならいいですが……」
「でも……あまり無理をしたら駄目ですわよ」
「お気遣いありがとうございます、アーシャさん。暫くは無理をしないようにしますよ。ところで、あれからどうなったんですか? アシュレイアが消えたところまでは、自分も覚えてるんですけど。それと、ここは……ン?」
と、そこで、少し離れた所から女性の声が聞こえてきたのである。
「ここは、イシュマリア城の来客の間です。お兄様のご指示で、コータロー
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