第七千五百二話 絶望的な中で
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第七千五百二話 絶望的な中で
ドイツは第一次世界大戦の後軍隊もかなり制限されていました、ですが世界恐慌でいよいよ破滅的になった時にです。
あの人が出て来ました。
「先の大戦の恥を注げ!」
「ベルサイユ条約を破棄せよ!」
「生活圏を確保するのだ!」
「ドイツ人よ誇りを取り戻せ!」
激しい演説で支持を集めていました、その中で。
軍の再建も主張していました、ニュルンベルグ辺りで活動していましたが。
その人を見てです、ドイツはプロイセンに言いました。
「若しあの人が今以上に大きくなるとだ」
「ああ、まさかと思うけれどな」
当時はまだまだ小さい政党でした。
「そうなったらな」
「本当に軍隊が再建されるか」
「他にも色々言ってるしな」
「そうなればどうなるか」
「ちょっと見ものかもな」
プロイセンはあまり期待していない感じでした。
「ひょっとしたらな」
「うむ、まさかだな」
この時は殆どの人がこう思っていました、ですが運命は時として思わぬ方向に向かっていくものなのです。
第七千五百二話 完
2019・1・4
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