■■SAO編 主人公:マルバ■■
二人は出会い、そして◆違うよって言わなきゃいけないのに
第二十三話 葵
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「いや、俺にとってはそんな悩みただの青春の一ページにすぎないさ。そんなもん、いちいち気にしてどうするんだよ。それじゃあれか、お前は妹が『助からなければよかった』って言ったら妹を助けたことを後悔するのか?」
「いや、そんなことはないけどさ。」
「だろ?じゃあそんなことはどうでもいいじゃねえか。それにもしあいつが『私のせいでお兄ちゃんが事故に遭った』とか『こんなことなら助からなければよかった』なんて言い出したら、その時は兄としてガツンと言ってやれ。俺が助けた命を粗末にするんじゃねえ、ってな。」
「……うん、そうだね。ありがとう、やっと勇気が出た。」
「へっ、そりゃあ良かった。それじゃ、行ってこい。俺は一足先に宿屋で待ってるからよ。」
「ああ、行ってくる!」
「おう、後でな!」
宿屋でシリカに会ったミズキは彼女のカーソルがオレンジなのに少し驚いたが、シリカが何も言わないうちに何があったのかを悟ったようだ。「お前、弱虫のマルバなんかよりよっぽど強いな。」とはミズキの談である。
二人は並んで腰掛け、ひたすら二人の帰りを待った。
三十分ほど待っただろうか。宿屋のドアが開くと、そこには楽しそうに話すマルバとアイリアがいた。そんな二人をシリカとミズキは拍手で出迎える。アイリアは再び自己紹介をし、正式にパーティーを組んだ。全員の視界の端に四本のHPバーが並ぶ。
四人はこれからの戦いを祈って乾杯した。もちろん、カップの中身はホットジンジャーである。
「これからの互いの健闘を祈って……、乾杯!」
「「「乾杯!!」」」
【Party Admitted!】
――Malva―― Lv.71
――Silica―― Lv.70
――Mizki―― Lv.75
――Iria―― Lv.68
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