暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第6章:束の間の期間
第189話「見えない脅威」
[6/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
二つは同一だと考えるのが妥当でしょう。
 ……ただ、正体に関しては何もわかりませんでしたが。

『もう一つ。こちらは敵には関係ないのですが……』

〈『なんでしょうか?』〉

 まだ気になる事があるらしい。
 ただ、こちらは敵とは関係ない事のようですが……。

『マスターとなのは様が、不可解な言動を取った時の事です。なのは様は分かりませんでしたが、マスターの中から、強い“光”のような力が……』

〈………!〉

 それは、マスター達が“天使”と仮称している存在の事でしょう。
 中から感じられたのは、その存在の力の可能性が高いかもしれません。

〈『“天使”……』〉

『“天使”ですか?』

〈『マスター達が仮称しているだけですが、奏様となのは様に宿っているであろう、別の存在です。その“光”のような力は、“天使”達の物でしょう』〉

『なるほど。確かに妥当な考えですね』

 それにしても、“光”のような力……。
 ますます“天使”らしい特徴が出てきました。

『……気になる事は、これぐらいですね』

〈『そうですか……。やはり、そう簡単にはわかりませんね』〉

 マスターにも言っていましたが、やはり判断材料が少なすぎます。
 情報もごく僅かなため、碌に推測も出来ません。

『お力になれず、すみません』

〈『構いませんよ。……あ、一つ、聞いておきたいのですが……』〉

 ふと、他のデバイスにも聞いておきたい事があったのを思い出します。
 それは、今回とはまた別件ですが、気になっていた事。

『なんでしょうか?』

〈『優輝様が無茶をする時、何か観測しませんでしたか?』〉

『何か……ですか』

 司様を助ける時や、守護者との戦いの時。
 何度も優輝様は無茶をしていました。
 そして、その時に観測した“何か”。
 それは、優輝様からしか観測出来ず、また私が神謹製だから観測出来た事でした。

『……心当たりは、あります』

〈『やはり……しかし、詳細は……』〉

『わかりません』

〈『そうですか……。こちらも同じです。優輝様から“何か”……力のようなものは観測しましたが、詳細も分からず。と言った感じです』〉

 フュールング・リヒトに、一度尋ねた事はありました。
 しかし、彼女は何も観測していないとの事。
 他のデバイスにも尋ねましたが、皆何も観測出来ていませんでした。
 やはり、神に造られたデバイスだからこそ、感じ取れるようです。

〈『私達のように、神に造られたからこそ、観測できる……と言う事は、優輝様も神に関係する何かがあるのかもしれません』〉

『なるほど……こちらでも、少し調べてみます』

〈『お願いします。手間を
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ