第6章:束の間の期間
第189話「見えない脅威」
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二つは同一だと考えるのが妥当でしょう。
……ただ、正体に関しては何もわかりませんでしたが。
『もう一つ。こちらは敵には関係ないのですが……』
〈『なんでしょうか?』〉
まだ気になる事があるらしい。
ただ、こちらは敵とは関係ない事のようですが……。
『マスターとなのは様が、不可解な言動を取った時の事です。なのは様は分かりませんでしたが、マスターの中から、強い“光”のような力が……』
〈………!〉
それは、マスター達が“天使”と仮称している存在の事でしょう。
中から感じられたのは、その存在の力の可能性が高いかもしれません。
〈『“天使”……』〉
『“天使”ですか?』
〈『マスター達が仮称しているだけですが、奏様となのは様に宿っているであろう、別の存在です。その“光”のような力は、“天使”達の物でしょう』〉
『なるほど。確かに妥当な考えですね』
それにしても、“光”のような力……。
ますます“天使”らしい特徴が出てきました。
『……気になる事は、これぐらいですね』
〈『そうですか……。やはり、そう簡単にはわかりませんね』〉
マスターにも言っていましたが、やはり判断材料が少なすぎます。
情報もごく僅かなため、碌に推測も出来ません。
『お力になれず、すみません』
〈『構いませんよ。……あ、一つ、聞いておきたいのですが……』〉
ふと、他のデバイスにも聞いておきたい事があったのを思い出します。
それは、今回とはまた別件ですが、気になっていた事。
『なんでしょうか?』
〈『優輝様が無茶をする時、何か観測しませんでしたか?』〉
『何か……ですか』
司様を助ける時や、守護者との戦いの時。
何度も優輝様は無茶をしていました。
そして、その時に観測した“何か”。
それは、優輝様からしか観測出来ず、また私が神謹製だから観測出来た事でした。
『……心当たりは、あります』
〈『やはり……しかし、詳細は……』〉
『わかりません』
〈『そうですか……。こちらも同じです。優輝様から“何か”……力のようなものは観測しましたが、詳細も分からず。と言った感じです』〉
フュールング・リヒトに、一度尋ねた事はありました。
しかし、彼女は何も観測していないとの事。
他のデバイスにも尋ねましたが、皆何も観測出来ていませんでした。
やはり、神に造られたデバイスだからこそ、感じ取れるようです。
〈『私達のように、神に造られたからこそ、観測できる……と言う事は、優輝様も神に関係する何かがあるのかもしれません』〉
『なるほど……こちらでも、少し調べてみます』
〈『お願いします。手間を
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