スーパーロボット大戦OGs
0008話
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のは寂しいものを感じるな。
「そう言えば、ジーベルの事聞いたか?」
しんみりする空気を嫌ったのか、ユーリアが話を変える。
にしても、ジーベル? 3年に上がってからも絡まれてはいたが、軽くあしらっていただけで何か特筆すべき事はない。
「あの三下がどうした? とうとう士官学校からの入学拒否されたとか?」
「いや、聞いた噂だと参謀コースに入学決定したらしい」
……は?
正直、自分が前世の記憶を取り戻した時並に驚いた。
「いや、なんでそうなる?」
「さぁ? 私にも詳しくは分からん。最初に言った通り、噂で聞いただけだからな」
今までにも何度か言ったが、参謀コースは軍隊におけるエリートコースの1つだ。
少なくてもCクラスの成績で参謀コースに入るのは無理だろう。参謀コースの教官達だって、自分たちがエリートを育てているという意識はある。そこに1人だけ落ちこぼれを入れても利益が余りに少ない。
それなら最初からもっと有能な生徒を入学させる方が絶対にいい筈だ。
「正直、訳が分からないな。参謀コースの教官達は何を思ってジーベルを受け入れたんだ?」
他人を見下し、意味もなく自分の方が上だと思い込む。けど実際の能力は悪いとは言わないが、あくまでも平均レベル。その性格から協調性もない。
自意識過剰な道化。
それがジーベルを見た俺の印象だし、実際にそれ程間違ってもいない筈だ。
「だから言っただろう? あくまでも噂だと。……だが、良く考えてみるとジーベルは幼年学校でも1年の時にはA組だったんだ」
つまり何かイカサマ、か?
「よう、そこにいるのはパイロットコースにしか行けなかった自称主席君と、宇宙軍に行く次席のユーリアじゃないか」
……噂をすればなんとやら。声のした方を見るまでもなくその声だけで誰だかわかってしまう自分が微妙に悲しい。
「残念だが、自称じゃなくて正式に主席だよ。その証拠に今日の生徒代表も務める事になってるしな」
別に主席という地位に拘っている訳じゃない。
ただ、それでもユーリアと共に切磋琢磨してきた結果なだけに、ジーベルのような奴に茶化されるのは正直我慢出来なかった。
「ほう。で、その主席は何故落ちこぼれのパイロットコースに行くんだろうな?」
ちなみに、言うまでもなくパイロットコースは落ちこぼれではない。ないのだが……ジーベルのような奴には何を言っても理解出来ないだろう。
「ジーベルっ!」
ユーリアの怒声が響くが、ジーベルの口元にはこちらを嘲笑するような笑みが浮かんでいるだけだ。
「ん? どうしたんだ? やっぱり恋人が落ちこぼれだと過保護になるのか?」
正直、学生どころか教官の中にも俺とユーリアが付き合ってい
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