第一物語・前半-未来会議編-
第十一章 抗いの行く先《1》
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サエル?」
「お、おうよ、行ってやるぜ! へ? 本当に行くの、ちょ、待って――」
入直がサエルの襟を掴み、後ろのドアを壊す勢いで開けた。
抵抗するゲーマーを機関部三人組が連れ出し、先に教室から出ていった。
それに続くように、皆も教室の外へ出ていく。
「ったく、あの奴は」
「ふふ、好きな子を前に平然としてられないのが男と言うものですわよ」
「どうでもいいからさっさと行くよ。覇王会繋がりで僕達も捕まるかもしれないんだから」
レヴァーシンクの言葉を聞き、それから皆を追うように走り出す。
階段を下り、昇降口を目指す。
床を打つ音はリズムを奏で、急ぎ足で進む。
見えてきた光は、昇降口から入って来ていた。
その光は弱く周りは薄暗いが、自分達が目指す方向を示すように皆を導いた。
床を蹴り飛ばし、昇降口を抜ける。
それから少し遅く、加護を展開し雨から身を守る。
次に校門を目指した。
校門を抜け左に曲がれば、そこから一直線に走り抜ければ目的の場所へ着く。
飛豊は遅く出たこともあって、皆より後ろを走る。
そして、後方に走る飛豊は見た。
校門の出前、そこに皆は立ち止まっていた。
そこへ息を切らせながら、皆に近づいた。
「おい、皆どうしたんだ」
速度を徐々に落とし、最後は歩く。
立ち止まっている様子を確認するように、周りを見渡す。
一体どうしたんだよ。
そして立ち止まる自分達に、女性の言葉が飛んだ。
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