第5話 日輪の想い
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かも何故か落胆と呆れが入り混じった様な瞳を向けて。
「此処までしてるのに気づいてくれないなんて、どれだけ鈍感なのかしら」
一拍置いて。
「私は1人の女として士郎と言う男性を好いていると言う事。勿論異性としての好意よ」
「なっ!何で俺なんかを・・・!」
「それ止めなさい」
いきなりの告白と言う名のドロップアウトに驚愕したままの士郎に対して、笑顔から一転して真剣な表情で叱る。
「今更自分への過小評価を士郎が治せるとは思えないけれど、貴方は今の言葉よく理解して言っているの?」
「・・・?」
「今のそれはね、自分への過小評価と同時に貴方に好意を持った私の気持ちを蔑ろにした上に侮辱したも同然なのよ」
貴方は無意識なのでしょうけれどねと、付けだして。
「そ、それは、そんな事は・・・・・・」
「・・・別にね。私は士郎を糾弾したいわけじゃないのよ」
「え?」
「貴方は自分に厳しすぎるのよ。だから無意識的にもさっきみたいな事も言ってしまう。だから少しづつで良いから自分を労わってあげて。優しくしてあげて。それが今の私の願い」
「・・・・・・・・・」
「貴方が気にしてる事がどれだけ重いのかは私には分からないし、代わってあげる事も出来ない。その代わりに私の前ぐらいで気を抜いてもいいのよ?全部とはいかなくとも何も知らない中でもないんだから」
「それは・・・・・・」
まだ抵抗しようと言う士郎に旭はしょうがないわねと実力行使に出る。
以前初見で見破られた熏紫韋威胴丸に、最愛の父親にすら内緒で改良を重ねた技で勝負する。
この改良版の目的は単純だ。僅かな時間で勝負を決める。
僅か5秒と言う間だけ気配や音、匂いや存在すら消すと言うよりも生と死の境界に自分を置く事で両面的に世界を騙す技だ。
この技が通じない存在がいるとすれば、それは同じく境界にて世界を騙せる業を自分よりも古くから持ち続けた者のみだろう。
話は少しずれたがこの技であればいくら士郎とて気付けるものでは無い。
瞬時にいとも容易く背後に回り込んで、獲ったと確信したと同時に士郎の首の関節部の為にも技を解く。
「最がっ、あむるっ!?」
「んむる・・・ありゅ・・・・・・えりゅ・・・・・・あぇ」
士郎の反応を無視して決して逃がさないと両手で頭を放さずにディープキスを続ける。
「んりゅ・・・あんむぅ・・・ちゅる」
最初は士郎も抵抗を試みようとも考えたが、先程までの自分くらいには甘えても良い発言を思い出してから抵抗せずに、もうどうにでもしてくれと旭のディープキスの全てを受け入れる事にした。
そうしてしばらく濃厚なディープキスに時間を費やす。
「ぷはぁ・・・・・・フフ、初
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