暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第269話 ユイの探求心と京都旅行
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ばっ、と浸かるリズ。


「くはぁ〜〜…… ゴクラクゴクラク〜」


 普通なら、花の女子校生の入浴シーン。ピンクな気配。お色気シーン満載。いやぁ〜ん なシーンなのに……。
 リズさんの入浴シーンは色気とは程遠い。……十分起伏に富んだ身体をしてて、プロポーションも良い、と言えるんだけど、その恰好が、入浴の仕方が台無しにしてしまっていた。

 極めつけは風呂上り。

 裸で〜はなく、しっかりとバスタオルを身体に巻いて、腰に手を当てて 珈琲牛乳を一気飲み!

「か―――ッ! このいっぱいがたまんないわね!! べらんめぇっ!」

 ここまで言ったら、流石に苦笑いしてたシリカもツッコミを入れる。

「おっさんみたいですよー。リズさん……」
「しっつれーね。こーんなグラマーを捕まえておいて〜」
「むむむ……」

 さっきまで風呂上りのおっさんポーズだったのに、うふっ、とポージングを変えた。……シリカに見せつける様に。勿論シリカもそれに乗って、恨めし気に睨んでいた。大丈夫。きっと成長するよー、とは誰も言えなかったのは言うまでもない。



「「あははは……」」
「ほーら あがるよ? 2人ともー」

 と言う訳で、さっさとお風呂から引き上げた。

 お客さんが他にいなくて貸し切り状態。色々と思う存分に堪能し続けるコトが出来た旅だった。何も不満もない。ある訳もない。……でも、時折レイナの表情は寂しそうな感じがした。そんなレイナに気付いたのはアスナのみだった。
 付き合いの長い面々でも気づかない微かなものだった。

 何度か振り返るレイナ。それは入り口の方だろう。何を気にしているのか、……それは言うまでもない。リュウキ。………隼人だった。笑顔で入ってくる姿が目に浮かぶから。

「レイ」
「あっ……うんっ」

 アスナはそっとレイナの肩を触る。
 残念だったね、と口には出さないけれど、いつでも会えるんだから、と。レイナを見てみたら、アスナもキリトに会いたくなってくる気持ちが強くなったりするが、そこは我慢我慢、だ。

 そんな時だった。

『お嬢様方。ご堪能致しましたか?』
『あ、綺堂さん!』
『お爺ちゃーん!』
『おかげさまで。ありがとうございました!』

 声が聞こえてきた。
 
「あっ………!」

 途端にぱぁーっと顔が明るくなるレイナ。

「ふふ。今夜は別行動、だね? レイ。皆に言っておくから。……ま、言わなくても解ると思うけど」
「あぅ……。う、うんっ!」

 アスナとレイナは、足早に合流したのだった。











 サプライズで最終日に会おう、とリュウキ、隼人は思っていた。何とか ギリギリのタイミングではあるが、日程を重ね
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