暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第269話 ユイの探求心と京都旅行
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とレイナは結城本家が京都にある、と言う所もあってか 当然知っている場所だからあからさまではなかったものの……。

「……リューキくん。ここ、京都でもちょっと……その、豪華、と言うか高級というか、……凄いランクのトコ、じゃないかな??」
「う、うん。セルムブルグの一番の宿泊施設が、ほんと可愛く見えるくらい……? だから私たちのポケットマネーじゃ、ちょっと……」

 良い所のお嬢様、とは言え 一般常識的な金銭感覚はあるから金額が恐ろしかった、と言うのは皆と同じだ。だが、リュウキは首を横に振った。

「いや、金銭面は気にしなくて良い。大丈夫だ」

 あっさりと断言するリュウキ。
 それも、ちょこちょこパソコンの画面を見てるから あまり集中してない様にも見える(リュウキに限って集中してない、と言うのはないが)

「いやいやいやいや。りゅーきもイイトコの坊ちゃん〜って感じだとは思うけど、さすがにそれは……」
「そ、そうですっ。申し訳なさすぎで、凄すぎて萎縮しちゃいますよ……」
「わ、私も……。無料(タダ)っていうのは流石に……」

 ちょっとご飯奢って〜 とか、常識ある範囲での金銭のやり取りはあった。だが、完全に許容範囲を超えてしまってる内容だから。あまりそういう目で見たくない。と言うのも少なからずある。何度も思うが、綺堂氏から普通の友達として接してくれてありがとう、と言われているのだから、その感覚はずっと持ち続けたいのだ。少なくとも学生の間は。
 
 仕事の方にやや集中していたリュウキだったが、大体判ったようで パタンっ とノートパソコンを閉じて笑った。

「気にしなくて良いよ。先方の好意で頂いたモノだ。……その、それにさ。そんなに沢山の人を、……ともだち、を、呼べるような………、今まで、無かったから……」

 少しだけ照れくさそうに、それでいて招待出来る事が。且つて、お友達と、と言われて招待券をもらったのだが、呼べるような人がいなくて、どうしようかと 綺堂と悩んでいたころを思えばと、何処となく嬉しそうに。
 
 確かに場所が場所。正直、学生の身分では、まだまだ場違いな気もバリバリする。
 けれども、そんな顔をしているリュウキを見て、無下に出来る筈もない。

「ふふふ……」
「あはっ……」

 アスナとレイナは笑った。
 勿論、他の皆も同じ気持ちだった。

「そんな顔されたらね〜。うっし。有難くご招待されましょーか?」
「異議なしです。日頃の感謝も込めて。ありがとうっ、リュウキくんっ!」
「あははは。そうですねっ。私も沢山お礼、言いますっ! それと、このお返しはまた必ず、と言う事で」

 4人とも快く受けてくれた事に やっぱり照れ臭かったのだろう。リュウキはポリポリ、と頬をかいてそっぽ向いて
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