暁 〜小説投稿サイト〜
永遠の謎
86部分:第六話 森のささやきその九
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
然のことだ」
 皇帝の返答はここでは素っ気ないものだった。
「皇帝ならばな」
「皇帝ならばですか」
「時間は待ってはくれない」
 皇帝の考えがだ。これ以上はないまでに出た言葉だった。
「だからこそだ」
「そうですか」
「バイエルン王もそう思われているのではないのか」
 皇帝はここで王に対してその言葉を返した。
「それは違うのか」
「そう思ってはいます」
 それは王も否定しなかった。できなかったと言った方がいいだろうか。
「ですが」
「しかしか」
「私は。時以上に大事なものがあると思っています」
 青い目に熱いものが宿った。そのうえでの言葉だった。

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ