第四十八話 合格してその二十二
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「だからね」
「こうした癖性分はですね」
「絶対になくすの、そしてね」
「いんねんもですね」
「切れるから」
癖性分をなおすと、です。
「だからいいわね」
「僕のこうした癖性分は」
「なおしてね、それはお願いよ」
怒りながらもです、私は阿波野君にこうも言いました。
「阿波野君の為でもあるから」
「ううん、さもないと僕の子孫にもですか」
「悪いんねんが積まれていきもするからね」
「そうですね、僕のこの癖性分って代々なんですよ」
「ああ、そうなの」
「結構悪い人が親戚にいたりしまして」
どうも阿波野君のお家も色々あるみたいです、そう考えると私のお家は結構なお家になるでしょうか。ご先祖様達が必死に悪いんねんを消してくれて。
「そうした人からですね」
「悪いんねんがあるのね」
「それで性格もです」
「そうなったの」
「自分が思うに」
「それでその悪いんねんをどうするの?」
「切りたいですよ、僕にしても」
阿波野君はこう言いました。
「そんなものは」
「そう思うならね」
「切る様にしていくことですね」
「そう、努力してね」
「そうしていきますね、今から」
「そうよ、じゃあ今からね」
ここで話題を変えた私でした。
「参拝しましょう、南の礼拝堂から入って」
「そうしてですね」
「神殿一周するから」
「教祖殿と祖霊殿も行かれるんですか」
「ええ、そうするわ」
こう阿波野君に言いました。
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