第29話。使徒と人と。
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る。
しかし、恐れる。血を飲む自分に。彼の血を嬉しそうに飲む私を・・・・殺したくなる。
そんな自責の念を銀色の光が洗い流すかの様に射し込む。まるで、彼が私を優しく抱きしめてくれるかのように。
動く晋吾。まるで動きを追従するかのように彩るプリズム光。
ネロ・カオスは急に足が浮き、視界が高くなることに驚く。そして首を掴まれていることに気づく。
徐々に銀色の光が|混沌<カオス>を覆う。
「なんだこれは!?何なんだ!?」
「消えろ混沌。其の行き先は、無・・・・だ」
四肢の先から光が拡散していく。光が晴れた先には、何もない。
混沌は無に還る。
この銀色が、彼が見た最後の光だった。
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