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こんなチートでもありですかい?そうですかい。
第29話。使徒と人と。
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あ、もう大丈夫だ。晋吾が運んでくれたんだって?ありがとう」

今日はお礼を良く言われる日である。

「教授うろうろ動いてるみたいやけど、行く?」
「行くわ。志貴も手伝ってくれるって。」
「え?マジで?」
「・・・・迷惑かな?」

俺的に殺し屋さんと一緒に居るのが怖いだけです。暴走して殺人貴になられても困るし

まぁ、実際に暴走されても大丈夫だけどさ。面倒なだけで。一応釘を刺しておくか

「いや・・迷惑とかやのうて、シッキーさ、その眼。使わん方がええよ」
「晋吾も志貴の魔眼のこと分かるの?」
「おう。俺を誰やと思ってるんや」
「そう言えば晋吾って何なんだ?特別って言ってたけど」

話の腰を折るなよシッキー。

「アポストロス。古代ギリシャ語で『使徒』。貴方達人類の守護者でも断罪者でもあるのよ?」

何故か自慢げに話すアル。ドヤ顔が可愛いです。

「俺が名乗ってるわけやないで?幼女が決めたんや」
「幼女?」
「おう」
「恐らく『管理者』の一人ね」
「その管理者ってのは?」
「人間が言う『神』のことよ」

俺を見るシッキーの眼が引き気味になるのを感じる。そんなビビることないやん。

「まぁ、話もどすけど、その眼な。シッキーにも負担が凄いだけやなくて、コッチ側も迷惑なんよ」
「コッチ?」
「幼女の仕事の関係よ。魂の管理と掃除と作成な」
「なんかスケールがでかくて疲れてきたな」
「ガンバレ。んで、その眼で死の点を突かれると、魂が『死んだ』状態で幼女のとこに行くんよ」

実はこっちに転生してくるまで、設定に時間がかかって幼女とイケメンの二人と体感時間で約数年の時を過ごした。

そんな中、幼女発の話でよく出てくることは、転生したら出来るだけ私の仕事を減らせとのことだった。

特に直死の魔眼に関しては口うるさく言われた。

壊れてるからって捨てるはもったいなくて、一応直すんだけど大抵汚くってとてもじゃないけど使えないから

消すんだけど、その消す作業が一番面倒なんじゃコラ!さらに絶対数が減るからまた作らなきゃいけねぇじゃねぇか!的なことを延々と

俺、怒られてもどうにもできへんがな。

てか最初っから消しておけば手間かかかんないじゃね?と思ったけど黙っておいた。こういうときは下手なこと言わないで相槌打ってるのが一番。

「だからヤメテ?って感じや」
「そんな軽いノリでいいのか?」

平気やろ、幼女やし

「まぁ、とにかく、その眼使わん・・妥協点で点を突かなかったら別にええよ?」
「・・・・分かった。使わないよ」
「まぁ、安心せい。」
「?」
「俺が、ヤル。からのぉ」

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