第29話。使徒と人と。
[2/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
の顔で怒っても微笑ましいだけだぞ?
「アッ、そう言えば、ありがとね。」
「?助けたお礼ならもう貰ったで?」
「違うの。昨日、ほら。ホテルで事件があったでしょ?」
「おう」
当事者ですが何か?
「実は家族でホテルにご飯を食べに行こうとしてて、私が慌てて止めたの」
「ほう。そんなことがあったんか」
「おかげで助かったよ〜。九死に一生とはこのことだね!」
「それは良かったが・・」
「ん?どうしたの?」
「いや、何でもあらへんよ」
九死に一生の使い方が違うと思うのだが・・どちらかと言うと紙一重?
「まぁ、無事で何よりや」
「うん。本当にありがとね。」
「何言うとるんや。ねーちゃんが止めたんやろ?ねーちゃんの判断が褒められることであって、俺に礼を言うのはお門違いや」
「それでもありがとね」
「・・・・なら、どういたしましてと言うとこうかの」
にこにこと笑うさっちん。ストレートな感謝の感情に若干照れます。
「ところでさ」
「お?」
「晋吾くんてさ、いくつなの?」
「なんでそんなこと聞くんや。」
「だって身長的に中学生なのに大人っぽいから、ちょっと疑問に思っただけ」
「・・・・ジジイ臭いとか思うてないやろな」
「そっ・・そんなことないよっ。うんっ。」
まぁ、ぶっちゃけ元ジジイだからしょうがない。
「13や、今中2。」
「2年生なんだ。じゃ、来年受験だね?」
「高校受験なんぞ余裕じゃ」
「あ〜っ!そ―ゆー考えの人は危険なんだよ!」
「まるで経験したかのような言い方やな。」
「うぐっ」
先輩しっかりして下さいよ。
「さっちん何年生なの?」
「私?高校2年生」
「おまんも来年受験やないの」
「うぐっ、言わないでよー」
「アレやな。親とかに『大学どうするの?』って聞かれても、まだ早いとか言って逃げてる口やろ」
「うぐっ」
懐かしいなぁ。娘が受験する時もこんなことあった。下の息子と娘はすんなり決まったがな。懐かしいわ
「進路相談とかしてやろうかの?」
「いくら大人っぽくても年下にそんなことして欲しくないよぉ」
「アレよ。弟に相談するって考えればええんよ」
「・・・・弟。有り・・かな?」
ひとりっ子なんですね。分かります。
そんでその後17時まで1時間さっちんの進路相談してやった。ちょっと大学に前向きになったらしい。
フッ、俺、いい仕事したな。
「アルやっほー」
「晋吾やっほー」
アルクェイドのマンションで合流する晋吾。案外この挨拶を気に入っているのようだ
「あんちゃん大丈夫かい?」
「あ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ