暁 〜小説投稿サイト〜
魔法が使える世界の刑務所で脱獄とか、防げる訳ないじゃん。
第一部
第18-1話 新年魔法大会【書き初め】
[2/2]
[8]
前話
[9]
前
最初
[2]
次話
された。
「……え」
そのまま墨池の蓋を開け、筆を持つ。が、すぐにその筆を手放す。
「は……」
が、筆は浮き、琴葉が腕を振ると、操られたように動き出す。墨を付けられた筆は、そのまま半紙の前まで移動した。
「ウソん……」
そして、素早く腕を振り下ろすと、筆が「謹賀新年」という文字を書いた。
同じ様な流れで、小筆で「一舎 黒華琴葉」とも書いた。
とても綺麗な字だったのが、少し苛つく様で、シンが舌打ちをする。
「オラ……さっさとやりやがれ。コツは文字をイメージすること。何をしたいのか、しっかりと想像することだ。分かってんだろ、さっさとやれやボケ。打っ殺すぞ」
振り返った琴葉が、鋭い視線で俺達を睨み付けてくる。その横で要が苦笑を浮かべていた。既に書き終えているようで、後ろに綺麗な文字が書かれた半紙が浮かんでいる。
「看守達と喧嘩して、挑発されて、相当頭にきたっぽいよ? 暫くは大人しくした方が良いと思うー」
……でも、やり方が上手く理解できないんだよなぁ。
浮遊魔法で浮かせて、固定魔法で位置を固定して、操作魔法で筆を操り、複製魔法で手本の字を複製して、その通りに筆が動くように操作すれば良いのか……?
[8]
前話
[9]
前
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ