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永遠の謎
655部分:最終話 愛の死その六
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の策略が功を奏したのだった。
 その僥倖に感謝しつつだ。彼等は。
 そっと王の部屋のところに近付く。するとだ。
 鋭い王は人の気配に気付いた。そうしてだった。
 窓のところに出る。そして彼を見たのだった。見てすぐにだった。
 全てを察していたことを隠し仮面を被ったうえで。彼に尋ねたのである。
「何故ここに来たのだ」
「申し訳ありません。ですが」
「私を救いに来たというのか」
「はい」
 窓越しにだ。王に答えたのである。
「その為にです」
「済まないな」
 王は仮面のままで彼に礼を述べる。しかし彼はそのことに気付かない。

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